フィデリティがビットコインETFの目論見書をSECに提出
米大手資産運用会社フィデリティ(Fidelity)がビットコイン上場投資信託(ETF)の目論見書を米国証券取引委員会(SEC)に提出したことが3月24日に明らかになった。
目論見書によると、フィデリティが申請したETFの名称は「ワイズ・オリジン・ビットコイン・トラスト(Wise Origin Bitcoin Trust)」となっており、このETFはフィデリティが開発したビットコインの価格指標「フィデリティ・ビットコイン・インデックス・PR(Fidelity Bitcoin Index PR)」によって測定されるビットコインのパフォーマンスを追跡することを目的としていると記載されている。
このETFに関与する企業については、ボストンのフィデリティ本社と同じ住所に位置するFD・ファンド・マネジメント(FD Funds Management LLC)がスポンサーを、デラウェア・トラスト・カンパニー(Delaware Trust Company)がトラスティ(投資管理者)を、そしてフィデリティ・デジタル・アセット・サービス(Fidelity Digital Asset Services, LLC)がカストディアン(資産保管者)を務めるとのこと。
アメリカでのビットコインETFの申請は、ヴァンエック(VanEck)、ヴァルキリー(Valkyrie)、NYDIG、ウィズダムツリー(WisdomTree)、ファーストアドバイザーズおよびスカイブリッジ(First Advisors/SkyBridge)に続き6つ目となる。なおこのうち正式に審査が始まっているのはヴァンエックのビットコインETFのみとなっている。
フィデリティ広報部はブロックチェーンメディアThe Blockの取材に対し「デジタル資産のエコシステムは近年大きく成長し、投資家にとってはさらに強固な市場となり、機関投資家の需要も加速しています。ビットコインへのアクセスを求める投資家がますます増えてきたことで、デジタル資産へのエクスポージャーを提供する、より多様な商品の必要性が高まっています」と述べている。
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