ジャスティン・サンがビープルのNFTアートを落札
暗号資産(仮想通貨)トロン(TRX)の創業者ジャスティン・サン(Justin Sun)氏がデジタルアーティストのビープル(Beeple)氏制作のNFTアートを落札したことが明らかになった。今回サン氏はビープル氏制作の『OCEAN FRONT』を600万ドル(約6.5億円)で落札した。
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— beeple (@beeple) March 23, 2021
SIX MILLION DOLLARS for climate change. THIS is what we need to enact real meaningful change… to work TOGETHER instead of fighting one another. 🙏🙏🙏
we CAN do this, we WILL do this. ❤️ pic.twitter.com/htsWhv503l
サン氏は3月22日に約75億円(約6,935万ドル)で落札されたビープル氏のNFTアート『THE FIRST 5000 DAYS』のオークションに参加していたが、同作品を購入できなかったことが報じられていた。
今回サン氏が参加したNFTアートオークション「CarbonDrop」では気候変動への意識向上をテーマに、ビープルをはじめとした8名のデジタルアーティスト(Fvckrender、GMUNK、Reisinger Andrés、Sara Ludy、Refik Anadol、Kyle Gordon、Mieke Marple)が制作したNFTアートが出品された。
各アートは合計6,662,054ドル(約7.2億円)を集め米国の非営利団体であるOpen Earth Foundationに寄付された。また各NFTアートには500トンに及ぶCO2排出量のカーボンクレジットが割り当てられており、アートが購入されることによりカーボンオフセットが行わる仕組みとなっている(カーボン・オフセットとは、排出される温室効果ガスについて、排出量に見合った温室効果ガスの削減活動に投資すること等により、排出される温室効果ガスを埋め合わせるという考え方)。
サン氏は米ブロックチェーンメディアのCoinDeskに対しメールにて「ビープルのアート作品『OCEANFRONT』を獲得できて、とても感激しています」と答え、「私は今最も注目されているNFTアーティストの作品の所有者になっただけでなく、気候変動という現代の主要なアジェンダをサポートすることができます」とコメントしている。
またサン氏は今後もNFTアートを収集していく予定であるとし、「今、私はピカソ、ゴッホ、モネなどの伝統的なアーティストをNFTの世界に橋渡しすることに興味があります」と述べたとのことだ。
(images:iStocks/4×6)