eToroがSPACとの合併を通じてナスダックに上場へ

eToroがSPACとの合併を通じてナスダックに上場へ

米国のSPAC(特別買収目的会社)であるフィンテック・アクイジション・コープV(FinTech Acquisition Corp. V)が取引プラットフォームを提供するイートロ(eToro Group Ltd)と企業結合契約を締結したことを3月16日発表した。

なお合併後フィンテック・アクイジション・コープVはeToro Group Ltd.として運営され、ナスダックに上場する予定であるとのことだ。合併後のイートロの時価総額は約104億ドル(約1.1兆円)になる見込みとのことだ。

SPAC(特別買収目的会社)とは有望な未公開企業を探して買収することだけを投資家に約束し、資金調達をする企業形態である。IPOの際にどの会社を買収するか不明のため、「ブランク・チェック・カンパニー(白紙委任の会社)」とも呼ばれている。

なお株式の私募増資(PIPE)には ION Investment Group、Softbank Vision Fund 2、Third Point LLC、Fidelity Management&Research Company LLC、Wellington Managementが参加したとのことだ。

イートロは暗号資産(仮想通貨)をはじめ、単元未満株やETF(上場投資信託)などに利用手数料なしで投資が行えるプラットフォームを提供している。2007年に創業したイートロは18年に米国市場へ参入。現在世界全体での登録ユーザー数は約2000万人を抱えている。20年には500万人以上の新規登録ユーザーを獲得し、総収益は前年比147%増の6億500ドル(約660億円)を上げており、21年1月だけで120万人のユーザーを獲得しているという。なおイートロは昨年に米金融取引業規制機構(FINRA)に加盟し、今年中に米国ユーザーに対し株式取引サービスを開始する見通しだ。

参考リンク:FinTech Acquisition Corp. VeToro

(imaes:iStocks/Funtap・pgraphis)

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

合わせて読みたい記事

ビットワイズ、「ソラナ現物ETF」を上場申請

米暗号資産(仮想通貨)運用会社ビットワイズ(Bitwise)が、ソラナ(Solana)を基盤とするETF(上場投資信託)の上場申請を、米国証券取引委員会(SEC)に提出したと11月21日発表した。なおこの申請は、株式取引所シーボーBZX取引所(Cboe BZX exchange)を通じて行われたとのこと。またビットワイズは発表上で同商品についてETP(上場取引型金融商品)と記載している

マスターカードとJPモルガン、ブロックチェーン決済ソリューションを連携

米決済大手マスターカード(Mastercard)のマルチトークン・ネットワーク(MTN)が、米銀行大手JPモルガン(JP Morgan)のブロックチェーン基盤決済システム「キネクシスデジタルペイメント(Kinexys Digital Payments)※旧オニキス(Onyx)」と連携したと11月21日発表した