ロシア大手銀行スベルバンクが独自デジタル通貨発行に向け中央銀行に申請
ロシアの大手国有銀行スベルバンク(Sberbank)が、独自デジタル通貨スベルコイン(Sbercoin)の発行に向けて同国中央銀行に対しブロックチェーンベースの金融プラットフォームの申請を行ったことを、現地メディアが1月21日に報じた。
この報道によると、スベルバンクは1月上旬にブロックチェーンプラットフォームの申請を行い、45日後までに中央銀行から返答を得るとのこと。申請が問題なく承認されれば、同行は今年春にもプラットフォームを立ち上げる予定とのことだ。
スベルバンクの副会長であるアナトリー・ポポフ(Anatoly Popov)氏は20日に行われた金融イベントにて「技術的には、当行はこのような法定通貨を扱う準備ができており、私たちは内部的にテストし、このソリューションが動作することを確認しています」と述べている。
編集部のコメント
ロシアでは今年1月1日からDFA(デジタル金融資産)法が施行され、中央銀行から認可を受けた事業体は暗号資産等のデジタル金融資産の発行ができるようになりました。今回のスベルバンクによる中央銀行への申請は、この法律の施行に合わせて行われたものだと考えられます。
スベルコインについては確定的な情報は発信されていませんが、スベルコインはHyperledger Fablic上に構築され、ロシアの法定通貨であるルーブルと1:1で連動するステーブルコインになると予想されています。
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コメント:小俣淳平(あたらしい経済)
(images:iStock/rina-Shibanova)