暗号資産(仮想通貨)投資会社ダーマキャピタル(DARMA Capital)がイーサリアム2.0へのデポジットを担保にした資産運用サービスを発表
暗号資産(仮想通貨)専門の投資会社であるダーマ・キャピタル(DARMA Capital)が、イーサリアム2.0(Ethereum2.0)のデポジットコントラクトにロックされたイーサリアムを対象にした資産運用サービス「リキッドステーク(LiquidStake)」を11月11日に発表した。
このサービスの利用者はイーサリアム2.0のデポジットコントラクトにロックしたETHを担保に、米ドルペッグのステーブルコイン「USDC」を借り入れることができる。一方でダーマ・キャピタルはイーサリアムのステーキング報酬を元に利用者から5%前後の金利を徴収することで利益を得るとのこと。
現在イーサリアムではイーサリアム2.0への移行に向けて、ETH保有者によるデポジットコントラクトへのETHの入金を開始している。しかし一度デポジットコントラクトに入金してしまうと、その時点でETHがロックされてしまうため、イーサリアム2.0への移行が完了するまでその資産を引き出すことができない。そこでダーマ・キャピタルは「リキッドステーク」を提供することにより、このような機会コストを軽減し、より多くのETH保有者がデポジットコントラクトに参加することを目指しているとのこと。
またダーマ・キャピタルは「リキッドステーク」の発表と同時に、5,000万ドル(約53億円)以上のETHをデポジットコントラストに割り当てる意向を示している。
編集部のコメント
イーサリアム2.0の初期段階であるビーコンチェーンの稼働開始のためにはデポジットコントラクトへの入金が524,288ETH(約254億円)必要であり、現時点では必要額の11%ほどである57,761ETHが入金されています(イーサリアム2.0のローンチサイト参照)。
なお今月9日にはイーサリアムの共同創設者であるヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)氏が、デポジットコントラクトに3,200ETH(約1億5,500万円)を入金したことが報じられています。
コメント:小俣淳平(あたらしい経済)
(images:iStock/dalebor)