香港証券取引委員会が暗号資産(仮想通貨)取引所を規制へ

香港証券取引委員会が暗号資産(仮想通貨)取引所を規制へ

香港の金融規制当局である香港証券取引委員会(HKSFC)が香港にて運営を行う暗号資産(仮想通貨)取引所に対し、規制を義務付ける方針であることを11月3日ロイターが報じた

この方針については11月2日に開催されたFintechWeekイベントにおいて、香港証券取引委員会のCEOであるアシュリー・アルデ(Ashley Alder)氏が発言したものである。

香港証券取引委員会は昨年11月にセキュリティトークンを取り扱う暗号資産取引所を規制するためにライセンス制度の導入を発表しており、対象となる取引所に従来の証券ブローカーと同等の規制を適応する方針を示していた。しかし今回香港証券取引委員会は暗号資産の取引を行うプラットフォーム全てに対し規制範囲を拡大させたことになる。

編集部のコメント

これまで香港では規制当局である香港証券取引委員会が暗号資産取引所にオプトインの形式で規制を適用してきていました。オプトインとは事業者側が規制当局に対して問い合わせることで許可を得て事業を運営するものです。

一方これから香港の暗号資産取引所はオプトアウトの形式で運営を行なっていかなければなりません。 つまり香港証券取引委員会が提示する規制の枠組みに従って、事業運営が継続されるということです。

この変革により暗号資産取引所は何がだめで、何が良いのかはっきりと示されたことになります。その良し悪しは気になるところです。

コメント:竹田匡宏(あたらしい経済)

(images:iStock/stockdevil・Максим-Ивасюк)

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

合わせて読みたい記事

ビットワイズ、「ソラナ現物ETF」を上場申請

米暗号資産(仮想通貨)運用会社ビットワイズ(Bitwise)が、ソラナ(Solana)を基盤とするETF(上場投資信託)の上場申請を、米国証券取引委員会(SEC)に提出したと11月21日発表した。なおこの申請は、株式取引所シーボーBZX取引所(Cboe BZX exchange)を通じて行われたとのこと。またビットワイズは発表上で同商品についてETP(上場取引型金融商品)と記載している

マスターカードとJPモルガン、ブロックチェーン決済ソリューションを連携

米決済大手マスターカード(Mastercard)のマルチトークン・ネットワーク(MTN)が、米銀行大手JPモルガン(JP Morgan)のブロックチェーン基盤決済システム「キネクシスデジタルペイメント(Kinexys Digital Payments)※旧オニキス(Onyx)」と連携したと11月21日発表した