ユニメディアがコンソーシアム型ブロックチェーン「Bdisp-engine」の1年間無償提供開始

ユニメディアがコンソーシアム型ブロックチェーン「Bdisp-engine」の1年間無償提供開始

株式会社ユニメディアが、同社が独自開発したコンソーシアム型ブロックチェーンプラットフォーム「Bdisp-Engine(ビーディスプエンジン)」のベーシックプランを1年間無償提供を行うことを10月12日発表した(ベーシックプラン基本料金の月額3万円を社数限定で1年間無償)。

「Bdisp-Engine」はAPI連携機能が整備されており、様々な外部アプリケーションとの連携が可能とのこと。このAPI連携を活用することで、ユーザーはブロックチェーンの深い知識がなくともスピーディにブロックチェーンの導入・運用ができる。ユニメディアに問合せを行ったところ「Bdisp-Engine」はHyperLedger fablicをベースにカスタマイズされており、秒間1500件のトランザクションを記録することができるとのこと。

今回開始した「Bdisp-Engine」の無償提供の内容は、API(本番環境、テスト環境)、blockchain Explore、監視ツール、専用チャンネル作成があり、おおよそのPoC案件やコミュニティ利用であれば、無償提供の範囲内で実行可能とのことだ。

ユーザーは「Bdisp-Engine」の無償提供を利用することで、企業・団体でのDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に向け、PoC(実証実験)やコミュニティにおけるブロックチェーン活用を図ることができ、その有効性を検証する機会が得られるとのこと。サプライチェーンにおける在庫や個人情報の管理、仮想通貨やポイント、電子契約書や電子カルテといったファイル共有など、「トレーサビリティ」および「セキュリティ」が求められる分野で有効活用が期待されるとのことだ。

なお「Bdisp-Engine」の無償提供は、企業に留まらず公共機関や研究機関、教育分野など幅広く提供を行うとのこと。

「Bdisp-Engine」の無償提供利用の申し込みは、2021年3月31日18時まで「Bdisp-engine」のサイトにて受け付けをするとのこと。

編集部のコメント

株式会社ユニメディアは昨年11月に「Bdisp-Engine」を利用して、物品貸し出し管理サービス「monotokne(モノトーン)」を提供開始することを発表していました。 物品貸出管理サービス「monotokne」は、企業内の資産・備品貸出履歴を管理するサービスで、物品の情報をブロックチェーンに登録する事で、所有権や貸出条件を改ざんされにくい形で保管ができ、物品を管理者に返却せずとも、次の貸出と利用履歴が記録され、企業内でシームレスに備品貸出のやり取りが可能になるとのことでした。

またユニメディアはロート製薬株式会社と「Bdisp-Engine」を用いた共同研究を今年1月6日より開始しています。この共同研究でロート製薬は、強固なセキュリティを強みとするブロックチェーンを機密情報・顧客情報管理に活用する事で、個人情報の取り扱いに対する顧客の不安解消と、社員が安全に情報運用を行える環境整備を整えていきたいとのことでした。

コメント:大津賀新也(あたらしい経済)

(images:iStock/inkoly・BestForBest)

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あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

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