大手アートオークション企業クリスティーズのオークションでサトシ・ナカモトの思想をポートレートにしたアート作品とNFTが約1,390万円で落札

大手アートオークション企業クリスティーズのオークションでサトシ・ナカモトの思想をポートレートにしたアート作品とNFTが約1,390万円で落札

大手アートオークション運営企業クリスティーズ(Christies)のオークションでビットコインの発明者サトシ・ナカモトの思想をポートレートにしたアート作品と、それに付随するNFT(Non Fangible Token/代替不可能なトークン)である「Block21」が約1,390万円(131,250ドル)で落札されたことが明らかになった。大手オークションハウスでNFTが落札されたのは初めてとのこと。

今回オークションにかけられた「Block21」はロバート・アリス(Robert Alice)氏のプロジェクト「Portraits of Mind」の40作品のうち1作品。この作品のアートワークはベン・ゲンティリ(Ben Gentilli)氏が担当していて、全長50メートル以上に及ぶ40枚の円形パネルにビットコインの1230万桁のオリジナルコードが40作品それぞれ個別に刻印され、ペイントされている様子が描かれている。

クリスティーズは落札予想額を127万円から190万5千円(12,000ドル~18,000ドル)と設定していたため、約10倍の価格で落札されたこととなる。

「Block21」はデジタルでプログラム可能な絵画を扱うアシンクアート(Async Art)と呼ばれるプラットフォーム上でコンパイルされたもので、時間とともに変化させることができ昼夜のサイクルに反応するように設計されているとのこと。

「Block21」をコンパイルしたAsync Artのリリースには「NFTのスペースは芸術的にも経済的にも創造的な実験の転換点に立っています。その次の大きな一歩は伝統的なファインアートの世界を巻き込んでいくことです。ルネサンス以来、技術がこれほど根本的に力とコントロールをアーティストの手に取り戻すことはありませんでした。クリスティーズでの初のNFTの歴史的な販売は、この空間の急速な成熟に我々が貢献していることを示しています」と記載されている。 

編集部のコメント

クリスティーズ1766年に設立されていて、現在10ヵ所以上に拠点を持つ世界有数のオークションハウスです。クリスティーズは「Block21」の販売にあたって「クリスティーズでは初のNFTであるロバート・アリスのBlock21の展示とオークションを開催し、NFTのコミュニティをクリスティーズにお迎えできることに興奮しています。ニューヨークのギャラリーで過去の名画と並んで、このラディカルな新しい芸術媒体が展示されることで、美術史の中でのNFTの成長しつつある位置について、新たな会話が生まれることを期待しています」とコメントしていた。今後もNFT×アート市場は盛り上がっていくのではないでしょうか。

コメント:竹田匡宏(あたらしい経済)

(images:iStock/Who_I_am)

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あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

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