スイスのSEBA銀行が機関投資家向けに金融商品をトークン化
スイスのSEBA銀行が、Digital Asset Shared Ledger (DASL)と提携することを発表した。DASLは主に機関投資家向けに、デジタル資産と従来の金融資産をシームレスで安全かつ使いやすい形でつなぐネットワークだ。DASLは金融商品の発行、移管、ポートフォリオ管理、アセット・サービシング、清算・決済などのサービスを提供している。
この提携によって、SEBA銀行は機関投資家向けにCorda Network上で機能するデジタル証券の発行、投資機能を提供することができるようになった。さらにSEBA銀行は、SEBA既存のカストディ・資産運用・トレーディング商品を補完するものとして、DASLを活用した一次資産のトークン化と流通機能、オンボードのカストディ顧客向けにウォレットを作成し、デジタル証券を発行し、ウェルスマネジメントやその他の投資家ネットワークに提供していくとのこと。
SEBA銀行のHead Tokenizationを務めているMatthew Alexander(マシュー・アレキサンダー)氏は「デジタルアセットや証券が機関投資家に広く普及するためには、流通や二次取引、流動性を確保するための信頼できる取引所が必要となります。DASLは、デジタル証券の商品群のための迅速かつ安全なプラットフォームをSEBAに提供しています。SEBAとDASLの強みを組み合わせることで、お客様への課題解決方法とサービス提供をさらに強化していきたいと考えています」とコメントしている。
DASLのFounderであるRichard Crook(リチャード・クルック)氏は「SEBA銀行と提携し、DASLを用いてCorda Networkの公開を実現できたことを嬉しく思います」とコメントしている。
編集部のコメント
DASLはLAB577によって開発されました。DASLはCorda Network上で、従来の金融商品をデジタル資産に変換するためのオープンなソリューションを提供します。現金、債券、株式のいずれも、金融機関、ブローカー、資本市場の発行体にとって、堅牢でコスト効率の高いインフラストラクチャです。DASLはGoogle、R3、DEON DiGiTAL、Trustologyなどとパートナーシップを提携しています。
コメント:竹田匡宏(あたらしい経済編集部)
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