バイナンス(Binance)がスワイプ(Swipe)の買収を完了
暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)がデジタルウォレット事業および暗号資産デビットカード事業を行うスワイプ(Swipe)の買収を完了したことを7月7日に発表した。
バイナンスはスワイプとともに、法定通貨とデジタル資産の橋渡しをすることによって暗号資産を支払い手段の主流として推進させていくと説明している。中でも従来の金融システム上での暗号資産支払いの実現を目指すとのことだ。
また今回の買収に合わせ、バイナンスではスワイプの独自トークンであるSXPの取り扱いを開始し、SXP/BTC(ビットコイン)SXP/BNB(バイナンスコイン)SXP/BUSD(Binance USD stablecoin)ペアの取引を開始している。
さらにスワイプのプラットフォームでもBNBの取り扱いを開始した。ユーザーは銀行口座を利用してBNBの売買を行うことやSwipeのVisaデビットカードによってBNBを使うことが可能になった。
また発表によると今回の買収によって企画されている他の取り組みについては、改めて後日に発表されるとのことだ。
なお今回のバイナンスによる企業の買収は、2020年ではコインマーケットキャップ(CoinMarketCap)に次いでスワイプが2件目の事案となる。
編集部のコメント
SwipeはデジタルウォレットとVisaデビットカードのプラットフォームであり、ユーザーが簡単に暗号資産を売買したり、使ったりすることができるように設計されています。
スワイプが提供するSwipe Visaデビットカードを使用することで、ユーザーはカードをタッチするだけで自動的にウォレット上の暗号資産を法定通貨に変換し、支払いを完了することができます。
スワイプはフィリピンに本社を置いており、イギリス、アメリカ、シンガポール、カナダで事業を展開しています。現在Swipe Visaデビットカードが利用可能な地域は欧州経済地域(EEA)の31か国となっており、ユーロ、英ポンド、米ドル、韓国ウォン、フィリピンペソをサポートしています。またスワイプは今後アジアと北米でもサービスを展開していく予定とのことです。
コメント:小俣淳平(あたらしい経済)
(images:iStock/inkoly)