Binance(バイナンス)が2020年夏にBinance.UKをローンチ

Binance(バイナンス)が2020年夏にBinance.UKをローンチ

Binance(バイナンス)が2020年夏にイギリスで暗号資産(仮想通貨)取引所Binance.UKをローンチすることを発表した。Binance.UKは、ヨーロッパ金融行動庁(FCA)のに認可を受け、イギリスポンド(GBP)とユーロ(EUR)で暗号資産を購入できる取引所となる。

Binance.UKではイギリスの高速決済サービス(FPS)と単一ユーロ決済地域(SEPA)ネットワークを介した直接銀行振り込みによる暗号資産売買のための迅速かつ簡単な入出金が可能とのこと。そして最大65の暗号資産をローンチ時に購入できるように検討しているとのことだ。

さらに追加機能としてデビットカードを使い法定通貨から暗号資産への兌換、ユーザーが自分の仮想銀行口座を開設できるオプションなどもある。仮想銀行口座はイギリスの銀行の全本支店に付与された6桁のコードであるソートコードと口座番号を持つ振込専用の用途として、事業主に使われるとのこと。

BinanceのCEOであるChangpeng Zhao氏(CZ)氏は「イギリスはロンドンが世界第2位の金融センターで外国為替の主要市場であることから、重要な金融エピセンターです。そして現在イギリスはデジタル資産への関心とその技術力によって、次世代の金融市場を築き上げる上でも重要なポジションに存在しています。Binance.UKが次世代の金融を形づくる足がかりになることを願っています」とコメントしている。

Binance.UKのディレクターであるTeana Baker-Taylor(ティアナ・ベイカーテイラー)氏は「世界的なフィンテック・イノベーションのリーダーとしてのイギリスの重要な役割は、従来の金融サービスに挑戦する破壊的なテクノロジーへの道を切り開いてきたことです。Binance.UKがイギリスの活気ある金融エコシステムの一部になれることを嬉しく思います。そして世界的にお金の自由度を高めるというBinanceのミッションに沿って、Binance.UKはイギリスとヨーロッパの顧客が規制されたプラットフォームを通じて、競争力のある価格で、安全で便利なペイメントネットワークにアクセスして、成長を続ける暗号資産市場に大きな自信を持って参加できるように準備します」とコメントをしている。

編集部のコメント

Binance.UKプラットフォームは、個人投資家向けのシンプルな売買・変換機能を備えたBasic trading interfaceと、機関投資家向けの取引ツールと機能を備えたBinance.comオーダーブックのAdvanced market viewの両方を備えているとのことです。

そしてBinance.UKはローンチ時はブラウザアプリでスタートさせ、2020年後半にモバイル版を提供する予定とのことです。

イギリスでは、米フィンテック企業Robinhoodや米暗号資産取引所Coinbaseが既に暗号資産売買領域で参入をしています。Binance U.Kの勝ち筋は仮想銀行口座を利用した暗号資産での企業間取引、そして機関投資家向けのサービスにあるのではないかと考えられます。

コメント:竹田匡宏(あたらしい経済編集部)

(images:iStock/stockdevil・dalebor)

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あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

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