セロ(Celo)がメインネットのローンチを発表
モバイルファーストのペイメントインフラを構築している米国企業セロ(Celo)が独自ブロックチェーンのメインネットを公開したことを5月19日発表した。
セロは新興国が経済参加できるようなエコシステムを生み出していくことを目指し、独自のステーブルコインイニシアチブ「Celo Alliance for Prosperity」を設立している。同アライアンスにはAndreessen Horowitz やCoinbase Ventures、Klaytnなどグローバルな企業や団体が76社参加している。
今回のCeloネットワークのメインネットローンチにより、同社独自の金にペッグするステーブルコイン「Celo Gold」がオンチェーンで機能することになる。なお「Celo Gold」は先日5月13日に米国暗号資産(仮想通貨)取引所CoinListにてオークション形式にて販売され、合計1,000万ドル(約10億円)の資金を調達していた。
セロの公式mediumによるとメインネットローンチの次の展開として、「Celo Gold」のオフチェーン価格へオラクル機能を実装しオンチェーン価格とつなげること、米ドルペッグの独自ステーブルコイン「Celo Dollars(cUSD)」の発行、メインネットで稼働する「Celo Wallet」のローンチを予定しているとのことだ。
編集部のコメント
先月4月30日に暗号資産の管理保管などの代理業務であるカストディサービスを提供するコインベースカストディ(Coinbase Custody)が新たに暗号資産(仮想通貨)5銘柄をサポートすることを発表し、その5銘柄にはCelo Gold(cGLD)が含まれていました。その発表の中でceloがメインネットローンチを実施次第、同社カストディサービスで取り扱いをユーザーに提供するとしていました。
セロは新興国が経済参加できるようなエコシステムを生み出していくことを目指しているため、FacebookのLibra Associationと比較されることもあります。ちなみにAnchorage、Bison Trails Co.、Coinbase Ventures、Andreessen Horowitz and Mercy CorpsなどCelo AllianceとLibra Associationの両方に加入している団体も存在しています。
なお、あたらしい経済編集部は以前CeloのFounderであるRene Reinsberg(レネ・レインズバーグ)氏へインタビューを行っています。こちらも併せてお聴きください。
コメント:大津賀新也(あたらしい経済)
(images:RomanOkopny,dalebor)