コインベースカストディが新たに5銘柄サポートへ
コインベースカストディ(Coinbase Custody)が新たに暗号資産(仮想通貨)5銘柄をサポートすることを4月30日コインベースの公式mediumで発表した。
コインベースカストディは米国大手仮想通貨取引所コインベースの子会社で、暗号資産の管理保管などの代理業務であるカストディサービスを提供している企業。現在取り扱っている暗号資産は50銘柄以上に上る。
今回コインベースカストディが新たに取り扱いを開始するのは、Celo Gold(cGLD)Filecoin (FIL)Keep Network(KEEP)NEAR Protocol(NEAR)Polkadot(DOT)の5銘柄だ。
これらのプロジェクトがメインネットローンチを実施次第、同社カストディサービスでの取り扱いがユーザーに提供されるとのこと。
また同社はCelo Gold(cGLD)Keep Network(KEEP)NEAR Protocol(NEAR)Polkadot(DOT)のProof-of-Stake稼働後はそれぞれのステーキングインフラも提供していくとのことだ。
編集部のコメント
Celo Gold(cGLD)発行元のCeloはモバイルファーストのペイメントインフラを構築している企業です。誰もが通貨を発行でき、まずは新興国が経済参加できるようなエコシステムを生み出していくことを目指しています。またCeloは既に3000万ドル(約33億円)を資金調達しています。引受先はa16z、Jack Dorsey、Naval、Polychain Capitalなど有名なVC、エンジェル投資家が名を連ねています。あたらしい経済編集部のCeloのFounder、Rene Reinsberg(レネ・レインズバーグ)氏へのインタビューはこちら
Filecoin (FIL)はProtocol Labsという会社により開発されています。Filecoinはブロックチェーン上でストレージの貸し借りが出来るプロジェクトで、自身の保有する余分なストレ―ジを活用することを目的としています。余っている(使用していない)ストレージをプラットフォームで提供し、その対価としてFILECOIN(ファイルコイン)「FIL」を得ることができます。ICO開始時に1時間で約200億円の資金調達を行っているプロジェクトでもあります。
Keep Network(KEEP)はイーサリアムのプライバシーレイヤーの構築を目指すプロジェクトです。Polychain Capitalやa16zより出資を受けています。
NEAR Protocol(NEAR)はコンセンサスノード複数のグループにわけ承認が終わるまでの時間を短縮する技術であるシャーディングを搭載するブロックチェーンで、他のコミュニティなどから同プロジェクトのシャーディングは高い評価を受けています。またArrington XRP Capitalから出資を受けているプロジェクトでもあります。
Polkadotは異なるブロックチェーンを繋ぐためのブロックチェーンで、異なるブロックチェーン間の相互取引を可能にし、かつ、お互いにセキュリティを共有することができるプロジェクトです。Co-Founderはイーサリアムの元CTO兼共同創業者のGavin Wood 氏が務めています。
コメント:大津賀新也(あたらしい経済)
(images:Ilya-Boldenkov)