2012年設立のBoost VCが新たに4000万ドルのファンドを設立
シリコンバレーに拠点を置くVCのBoostVC(ブーストブイシー)が、新たに4000万ドルのファンドの資金調達を完了したとCo-FounderであるBrayton Williams(ブレイトン・ウィリアムス)のツイートによって明らかになった。ファンドのDemoDayは、4月28日にZoom上で行うとのこと。
新たなファンドはBoost VCが2012年に始まって以来最大規模とのこと。ちなみに前回のファンドは約3800万ドルを集めて2018年にクローズした。今回、多くの資金をECMC(Educational Credit Management Corporation)とDevonshire Investors(デボンシャー・インベスターズ)から受けたとのこと。
Boost VCはこれまでにCoinbase(コインベース)、Ledger(レジャー)、Protocol Labs(プロトコルラボ)、Polychain Capital(ポリチェーンキャピタル)、The Block(ブロック)など主要なブロックチェーン企業へ投資を行ってきた。
今後はもっと新しい領域のスタートアップを支援し、不確実な市場に対応できるようにしていきたいとのこと。
編集部のコメント
BoostVCに対して多くの資金を提供したECMCとDevonshire Investorsについて説明します。
ECMCはミネソタ州に本拠を置くアメリカの非営利法人です。 1994年以来、ECMCは学生ローンの破産管理とローン回収の分野で活動し、アメリカ教育省の学生ローンを監督する保証機関の1つとなっています。
Devonshire Investors(デボンシャー・インベスターズ)は運用資産が1.5兆ドルを超える世界最大の金融機関の1つであるFidelity Investmentsの私募投資部門です。1969年設立以来、40年以上にわたってベンチャーキャピタル投資を行って来ました。
続いてBoostVCについて説明します。
BoostVCを立ち上げたAdam・Draper(アダム・ドレイパー)はアメリカの著名なベンチャーキャピタリストであるTim Draper(ティム・ドレイパー)の息子です。Adam DraperがBoostVCを設立したきっかけは、彼の個人的なビットコイン投資から始まったようです。
これまでBoost VCは合計100社ほどに投資をしていて、老舗ブロックチェーン領域のベンチャーキャピタルというポジションをとっています。
今回設立されるファンドもアメリカの伝統的な機関や企業であるECMCやDevonshire Investorsから資金を集めているので、VC(GP)と有限責任組合員(LP)として良い関係性を築きながらナレッジをシェアしていって欲しいとあたらしい経済編集部は期待しています。
あたらしい経済はBoost VCの投資先について記事を公開しているので読んでみてください。
2012年創業クリプトファンド、Boost VCが投資している70のプロジェクト・企業まとめ https://www.neweconomy.jp/features/theblockex/33869
コメント:竹田匡宏(あたらしい経済)
(images:antoniokhr)