バイナンス、MiCA非準拠の「USDT」などステーブルコイン9種をEEAで上場廃止=報道

MiCA非準拠のステーブルコイン9種が上場廃止

大手海外暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)が、欧州連合(EU)の「暗号資産市場規制法(MiCA)」に準拠していないステーブルコインのうち、テザー(USDT)を含む9種類の現物取引ペアを3月31日に廃止した。メディア「コインテレグラフ(Cointelegraph)」が4月1日に報じた。

廃止対象となるステーブルコインには、USDTの他にファーストデジタルUSD(FDUSD)、トゥルーUSD(TUSD)、パックスダラー(USDP)、ダイ(DAI)、アンカードユーロ(AEUR)、テラUSD(UST)、テラクラシックUSD(USTC)、パクソスゴールド(PAXG)が含まれる。

バイナンスは今年3月3日、欧州経済地域(EEA)のユーザー向けに「MiCA」非準拠のステーブルコインを同月31日付で上場廃止する方針を発表しており、予定通り対象となるステーブルコインの取引ペアは廃止された。

バイナンスによる今回の措置は、欧州証券市場監督局(ESMA)が暗号資産関連企業に対し、「MiCA」非準拠ステーブルコインの取り扱い制限を求めたことを受けた対応とみられる。

なおユーザーはBinance Convert(バイナンスコンバート)を通じて、これら「MiCA」非準拠ステーブルコインの入金、出金、交換は引き続き可能だという。また、これらのステーブルコインの保管(カストディ)サービスも継続される。バイナンスコンバートとは、ユーザーが保有する暗号資産を別の暗号資産に数秒で変換できるサービスである。

一方で「MiCA」に準拠したステーブルコインとしては、サークルのUSDCやユーライトのEURIなどが引き続き取引可能であり、ユーロ(EUR)との法定通貨ペアも利用できるとされている。

参考:コインテレグラフ

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この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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