ゲームストップ、ビットコイン取得等で13億ドルを転換社債で調達へ

GameStopが13億ドルの転換社債を発行へ

米ビデオゲーム小売大手のゲームストップ(GameStop)が、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)の取得を含む一般的な企業目的のために、総額13億ドル(約1,957億円)の転換社債を私募で発行する計画を3月26日に発表した。

ゲームストップは前日の25日に、取締役会が全会一致でBTCを同社の財務準備資産として取得することを承認したと報告している。これを受けて、ゲームストップ株(GME)は26日の取引で前日比16%高となった。

発行予定の転換社債は、利率0.00%で2030年4月1日を満期とする無担保の一般債務となる。ゲームストップは、この社債を適格機関投資家を対象に非公開で発行する予定だ。

また初期購入者には、発行日を含む13日間以内に最大2億ドル(約301億円)分の追加購入オプションが付与される予定だという。なお、この発行は市場動向およびその他の条件に基づき実施される。

また、同社債は利子が発生せず、元本の増加もないという。そして満期日の前に株式へ転換されるか、ゲームストップによって償還・買戻しされる可能性があるとのこと。

なお同社債は一定の条件下で株式へ転換可能であり、ゲームストップは現金、同社のクラスA普通株式(額面0.001ドル)、またはその組み合わせを支払うか交付するかを選択できる。初期の転換比率、償還・買戻し条件などの詳細は、価格決定時に設定される見込みだ。

なお今回の私募転換社債発行は、米証券法に基づき登録されておらず、米国内での販売は特定条件を満たす場合に限られる。

参考:ゲームストップ
画像:iStocks/RiverNorthPhotography

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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