TON基盤ゲーム「ハムスターコンバット」、ゲーム特化レイヤー2「ハムスターネットワーク」公開

Hamster Kombatがゲーム特化チェーン公開

「オープンネットワーク(The Open Network:TON)」を基盤とするゲーム「ハムスターコンバット(Hamster Kombat)」が、ゲーム特化チェーン「ハムスターネットワーク(Hamster Network)」をローンチしたと2月25日にXで発表した。

「ハムスターネットワーク」は、レイヤー1(L1)ブロックチェーン「TON」上に構築された初のゲーム特化型レイヤー2(L2)チェーンである。同チェーンは、「ハムスターコンバット」と「TON」の共同プロジェクトとして立ち上げられた。

「ハムスターネットワーク」は、取引コストをほぼゼロに抑えつつ、1秒あたり数万件のトランザクションを処理できるという。さらに高速かつスケーラブルなインフラを提供し、分散型アプリ(dApps)やWeb3ゲームの開発を可能にしている。

発表によると「ハムスターネットワーク」は、ウォレットやブリッジ、DEX(分散型取引所)などを備えた状態でローンチされたとのこと。さらに同チェーン上では、すでに複数の開発者が新たなプロジェクトの立ち上げに取り組んでいるという。

また、「ハムスターネットワーク」はTON仮想マシン(TVM)を搭載しているため、「TON」のスマートコントラクトと互換性がある。これにより開発者は、「TON」上のdAppsを「ハムスターネットワーク」へシームレスに移行できるとのこと。さらに「ハムスターネットワーク」の全ての証明記録は「TON」上に記録されるという。

現在「ハムスターネットワーク」の堅牢性を検証するためのプログラム「ハムスターブースト(Hamster Boost)」が実施されている。プログラム参加者は、同チェーンのテストクエストに挑戦し、賞金や報酬を獲得できるとのことだ。

「ハムスターコンバット」は、暗号資産(仮想通貨)取引所のCEOをシミュレートするゲームで、メッセージングアプリ「テレグラム(Telegram)」上のミニアプリとして動作している。同ゲームでは、非営利組織「ハムスター財団(Hamster Foundation)」が独自トークン「HMSTR」を展開しており、このトークンが「ハムスターネットワーク」のガス代(手数料)として機能するとのことだ。

ちなみに「TON」は、「テレグラム」で展開されるミニアプリの独占的なブロックチェーン基盤である。

参考:ハムスターネットワーク
画像:PIXTA

関連ニュース

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

【4/2話題】三井住友FGらがステーブルコイン事業化の検討開始、メタプラネットとテザーがビットコイン追加購入など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

米資産運用会社VanEck、「ビルドアンドビルド(BNB)ETF」の登録申請をデラウェア州に提出

米資産運用会社VanEck(ヴァンエック)が、暗号資産(仮想通貨)ビルドアンドビルド(BNB)のETF(上場投資信託)「VanEck BNB ETF」の登録申請を、3月31日付で米デラウェア州国務省に提出した。デラウェア州国務省の法人検索ページで確認できる。申請番号は10148820