Gemini子会社のNifty GatewayがNFTを法定通貨で販売できるサービスを開始
ウィンクルボス兄弟が運営する仮想通貨取引所Gemini子会社のNifty Gatewayが、NFT(Non-Fungible Token)を法定通貨であるUSドルにて販売することが出来るサービス「Nifty Gateway2.0」をローンチしたことを3月17日同社公式mediumにて発表した。
Nifty Gatewayは、昨年11月にGeminiが買収したことを発表。Nifty Gatewayでは、クレジットカードを利用して法定通貨でNFTを購入・管理できるサービスを展開していた。今回の「Nifty Gateway2.0」のローンチによって、米ドルでの売却機能が追加された形となる。
同サービスでは、NFTをUSドルで販売後に銀行口座に残高を移すことができ、eBayなど商品を販売するのと同じUXが得られるとのことだ。
また同社は発表の中で、今回の機能追加により同サービスが「GeminiやCoinbaseのような仮想通貨取引所」のように機能し、「集中型で米ドル基盤のNFT取引所」になったと述べている。
売却機能に関しては、現在米国居住者のみの利用が可能だが、早々に海外ユーザー向けに機能の展開することを予定している。
同社は、他のプロジェクトからNFTをデポジットし、市場で販売することもできるとしているが、当面は取引の処理や、発生する可能性のある不正問題に対処できるよう、NFTプロジェクトのサポートは慎重かつ計画的に行うとしている。
編集部のコメント
NFTとは、Non-Fungible Tokenの略語で、代替することができない独自性を備えたトークンのことです。主にERC721規格とよばれるイーサリアムに関連する技術仕様を指します。(ERCはEthereum Request for Commentsの略です) またNFTはゲームアイテムなどでの利用も多く、NFTのマーケットプレイスでは売買が盛んに行われています。今後法定通貨でNFTの売買が拡大することになった場合に、投資対象としても利用が拡大するか非常に興味があります。
コメント:大津賀 新也(あたらしい経済)
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