スタートバーンが独自ブロックチェーン本格稼働に伴い、ABNの正式名称を「Startrail」に変更
アート領域のブロッックチェーンプロジェクトを進めているスタートバーン株式会社が、同社の開発主導するブロックチェーン「Art Blockchain Network(ABN)」(仮称)の本格稼働に伴い、ABNを「Startrail」に変更し、正式名称として決定したことを3月13日プレスリリースにて発表。
また同社は、「Startrail」への名称変更に合わせて新たなロゴデザインを採用した。
同社は、スケジュール通り5月頃のAPI公開に向けて事業推進・プロダクト開発を進めており、3月中にはStartrailを活用したスタートバーン自社サービスのベータ版をリリースする予定とのことだ。
さらに同社は、シンガポール発のスタートアップであるTorus Labs社のサービスと連携し、各種プロジェクトやサービスの参入準備を進めていることも明らかにした。
Torus Labs社はGoogleやFacebook等の外部認証プロバイダーが提供する本人確認機構(OAuth2.0)を使い、イーサリアムの鍵と個人を紐付けるウォレット・サービスを提供する企業とのこと。
同サービスでは、Torus Labs社のプロバイダーへのログインを通してイーサリアムの鍵が生成・管理されるため、暗号記号を自ら管理する手間や、メモ用紙を無くして暗号資産を引き出せないなどのリスクを減らすことができる。それにより、ユーザーにとっての利便性を高めるだけではなく、セキュリティや法規制への配慮も十分に検討・実装することが可能になるとのことだ。
編集部のコメント
スタートバーン株式会社は「Startrail」(前「Art Blockchain Network(ABN)」)のホワイトペーパーを昨年10月に公開しました。
「Startrail」は、スタートバーンが手掛けるアート作品の信用担保とさらなる発展を支えることを目指す共通インフラです。今後のロードマップは、パートナー企業から順次テスト利用開始するAPIの公開、協議会準備メンバーの募集開始を経て2020年初頭にメインネット公開を予定。その後は2020年上半期のガバナンストークン運用開始、さらにNFCカードやウォレットアプリ等の周辺環境を整備し、より広く利用しやすいインフラとなるよう進めていく予定とのことです。
ホワイトペーパーの閲覧・ダウンロードはこちらから→https://artblockchainnetwork.com/whitepaper/abn_wp_jp_v001.pdf
コメント:大津賀 新也(あたらしい経済)
(images:kingwin,liuzishan)