Crypto[.]comがMastercardと提携
海外暗号資産(仮想通貨)取引所クリプトドットコム(Crypto.com)が、米決済大手マスターカード(Mastercard)と主要ライセンス契約を締結し、マスターカードネットワーク上で直接カードを発行する権利を取得した。クリプトドットコムの公式ブログより12月4日発表された。
今回の取り組みでは、クリプトドットコムがバーレーン中央銀行から取得したペイメント・サービス・プロバイダー・ライセンスを活用し、バーレーンを拠点にマスターカード対応のプリペイドカードを展開する予定だ。
なおクリプトドットコムは、バーレーンでの新カード発行を通じて、GCC(湾岸協力会議:Gulf Cooperation Council)加盟国全域での事業拡大を目指しているとのこと。GCCとは、中東・アラビア湾沿岸地域における地域協力機構で、加盟国にはバーレーン、クウェート、オマーン、カタール、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)の産油6カ国が含まれている。
ユーザーは、クリプトドットコムによるマスターカード対応のプリペイドカードを所有することで、世界中の1億5,000万以上の店舗やオンラインショップでマスターカードの決済ネットワークを利用できるとのこと。また、クリプトドットコムのアプリを通じて、電子マネーウォレットや他社発行のクレジットカード、デビットカードを使用して簡単に入金が可能だという。
なお同カードは、クリプトドットコムが提供する全5種類のカードティア(ランク)に対応しており、その中には最上位のプリペイドカード「ブラック・オブシディアン(Black Obsidian)」も含まれているとのこと。また、カードの利用額に応じて最大8%の報酬が提供され、全て米ドル建てで利用可能となっている。
またクリプトドットコムは今回の提携により、マスターカードが提供するグローバルネットワークの活用や、最先端技術を用いた決済ソリューション、セキュリティ強化および不正防止の機能などのメリットが享受されるとのことだ。
参考:クリプトドットコム
画像:iStock/Smederevac・inkoly