グレースケール、「ソラナ現物ETF」の19b-4申請をSECへ提出

FORM 19b-4を提出

暗号資産(仮想通貨)運用会社のグレースケール・インベストメンツ(Grayscale Investments)が、暗号資産ソラナ(SOL)の現物ETF(上場投資信託)に関する19b-4申請書類(FORM 19b-4)による登録届出書を米証券取引委員会(SEC)へ12月3日提出した。

「19b-4」とは、自主規制団体による規則変更案の提出を行うための申請書類で、ETFを承認するために必要な重要なステップの一つだ。

「19b-4」の提出確認後に「S-1」の最終承認が行われ、受理されれば現物ETFが承認される流れになる。

「19b-4」書類によると、今回申請されたソラナ現物ETFは、グレースケールが提供する既存の投資信託「グレースケール・ソラナ・トラスト:Grayscale Solana Trust(GSOL)」をETFへ転換するものだ。

なおカストディアンはコインベースカストディ(Coinbase Custody)が務め、ニューヨークメロン銀行の一部門であるBNYメロンアセットサービシング(BNY Mellon Asset Servicing)が信託の管理者と名義書換代理人になる予定だ。

「同信託は、本申告日現在、運用資産額で世界最大のソラナ投資ファンドであり、約1億3,420万ドルの資産を管理している。グレースケールが保有するソラナは、流通している全SOLの約0.1%に相当する」とグレースケールは述べている。

なおソラナの現物ETFの米SECへの申請はグレースケールの他、米資産運用会社ヴァンエック(VanEck)、ビットワイズ(Bitwise)、カナリーキャピタルグループ(Canary Capital Group)およびスイス拠点の資産運用会社21シェアーズ(21Shares)が行っている。フランクリン・テンプルトン(Franklin Templeton)もソラナに可能性を感じており、今後申請する可能性も示唆されている。

参考:FORM 19b-4
画像:iStocks/Who_I_am

関連ニュース

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

合わせて読みたい記事

億万長者投資家レイダリオ、ビットコインを「ハードマネー」と評価。投資する意向示す

世界最大のヘッジファンド「ブリッジウォーター・アソシエイツ(Bridgewater Associates)」の創設者で億万長者投資家のレイ・ダリオ(Ray Dalio)氏は、ほとんどの主要経済国が負債の増加という問題に直面していることから、金やビットコイン(BTC)のような「ハードマネー」に投資する意向を示している

Movement Network、メインネットベータ版と独自トークン「MOVE」をローンチ

独自仮想マシン「MoveVM」で構築されたイーサリアム(Ethereum)レイヤー2ネットワークであるムーブメントネットワーク(Movement Network)のメインネットベータ版が12月5日にリリースされ、これに伴い、同ネットワークのネイティブトークン『MOVE』のTGE(トークン生成イベント)が9日に実施された

バイナンスが資産運用サービス「オンチェーンイールド」提供開始、バビロンから対応

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)提供の資産運用サービス「バイナンス・アーン(Binance Earn)」にて、新機能「オンチェーン・イールド(On-chain Yields)」が12月9日にローンチされた。なおバイナンスは同機能の公開について12月5日に発表している