ビットコイン価格が9万6000ドル突破
暗号資産(仮想通貨)ビットコインが、21日の取引で9万6,000ドルを突破し、史上最高値を更新した。投資家はトランプ次期米政権の下で同国の規制環境が改善すると期待している。
アジア時間の取引で初めて9万6,000ドル台に乗せ、9万6,898ドルまで上昇した。なお日本円でも1,500万円を突破し、最高値を更新している。
年初来では2倍以上に値上がりし、米大統領選でのトランプ氏勝利後の約2週間では40%前後上昇している。
IGマーケッツ(IG Markets)のアナリスト、トニー・シカモア(Tony Sycamore)氏は「買われ過ぎの領域に入ったが、10万ドルの水準に向かって引き寄せられている」と述べた。
米国のビットコインETF(上場投資信託)には大統領選以降、40億ドルを超える資金が流入。また、今週始まったブラックロック(BlackRock)のビットコインETFのオプション取引は活況で、価格上昇を見込むコールオプションの需要がプットを上回っている。
ウィズダムツリー(WisdomTree)のデジタル資産責任者ウィル・ペック(Will Peck)氏は「暗号資産コミュニティーが待ち望んでいた規制の明確化を(次期)政権がもたらすかどうか、多くの人が注目しているが、判断はおそらく時期尚早だ」と指摘。その上で「この熱狂はビットコインや暗号資産全般だけでなく、ブロックチェーンを活用したエコシステム全体にとって強気だ」と述べた。
※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
ビットコイン9万6000ドル突破、トランプ氏の政策に期待
画像:Reuters