米マイクロストラテジーが17.5億ドルの転換社債を発行へ、ビットコイン追加購入等の目的で

マイクロストラテジーが17.5億ドルの転換社債を発行へ

ビットコイン(BTC)の購入を積極的に進めている米ナスダック上場企業マイクロストラテジー(MicroStrategy)が、総額17億5,000万ドル(約2,703億円)の転換優先社債を発行し、資金調達を行うことを11月18日発表した。

この転換社債の販売収益は、ビットコインの追加取得と一般的な企業目的に使用する予定だとマイクロストラテジーは伝えている。

発表によると同社が発行する転換社債は、適格機関投資家向けの私募で発行される予定だ。

同社債は2029年12月1日満期の0%転換社債となっている。債券には通常の利息は付かず、債券の元本は増加しない。また一定の条件に従い、同社は2026年12月4日以降に債券の全て、または一部を現金で償還できるとした。

なお転換社債は、一定の条件で株式に転換できる権利(転換オプション)が付与されている社債。通常の社債と同じく一定の利息が受け取れる他、償還日まで保有することで額面金額が払い戻される。一方で株式に転換して株価の値上がり益が得られる側面も持っている。ただし株式に転換できるメリットが付帯しているため、通常の社債に比べ利回りは低く設定されている。

マイクロストラテジーでは11月17日現在、合計で約331,200BTCを保有しているという。手数料と経費を含む1BTCあたりの取得額は約165億ドル(約2兆5,430億円)となっており、1BTCあたりの取得額は49,874ドル(約769万円)だ。

なお同社のBTC保有数は、上場企業として最大となる(11/19ビットコイントレジャリー調べ)。

参考:マイクロストラテジー
画像:Reuters

関連ニュース

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

ソシエテ・ジェネラルの暗号資産部門、ユーロステーブルコイン「EURCV」をXRP Ledger上に展開

仏大手銀行ソシエテ・ジェネラル(Societe Generale)の暗号資産(仮想通貨)部門SGフォージ(SG Forge)が、複数のブロックチェーンへの拡大を目指し、ユーロ(EUR)建てのステーブルコイン「EURコインバーチブル:EUR CoinVertible(EURCV)」をXRP Ledger(XRPL)ネットワークに展開すると11月14日発表した