イーサリアム、次期大型アップグレード「Pectra」に向けたテストネット「Mekong」リリース

「Pectra」用のテストネット「Mekong」リリース

イーサリアム(Ethereum)の次期大型アップグレード「ペクトラ(Pectra)」実装に向け、新たなテストネット「メコン(Mekong)」がリリースされた。イーサリアム財団(Ethereum Foundation)が11月7日発表した。

なお「メコン」は「ペクトラ」のためにリリースされた新たなテストネットのため、短期間での終了が予定されている。そのため「ペクトラ」のリリースは、メインネットの他、テストネットのホレスキー(Holesky)、セポリア(Sepolia)には影響されないとのこと。

「メコン」では、「ペクトラ」に実装される予定のアカウント抽象化(AA)技術「EIP-7702」や、バリデーターがステーキングできるETHの上限を32ETHから2,048ETHに引き上げる「EIP-7251(MaxEB)」、ロールアップのスケーラビリティを向上させることを目的とした「EIP-7594(PeerDAS)」など全てのEIP(イーサリアム改善提案)が実装されているとのこと。

今後「メコン」でのテストを経て、他テストネットへもEIPが反映される予定だ。また「ペクトラ」は2025年第1四半期にメインネットへ実装される予定となっている。

なお「ペクトラ」は、実行層の「プラハ(Prague)」アップグレードおよびコンセンサス層(CL)の「エレクトラ(Electra)」アップグレードを合わせた名称である。

また「メコン」の名称は、11月12日よりイーサリアムの大型開発者カンファレンス「デブコンシー(Devcon SEA:Southeast Asia)」がタイ・バンコクで開催されることから、東南アジア5か国を流れるメコン川を由来にしたとのことだ。

参考:イーサリアム財団
画像:Ethereum

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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