セキュリタイズ、トークン化資産の管理機能統合の「Securitize Fund Services」立ち上げ

セキュリタイズが新ファンド管理サービス発表

デジタル資産発行プラットフォーム運営のセキュリタイズ(Securitize)が、トークン化された資産の管理機能を1つに統合したソリューション「セキュリタイズファンドサービス(Securitize Fund Services)」の立ち上げを10月31日発表した。

これによりセキュリタイズは、トークン化サービス、投資家向けプライマリーマーケットプレイス、規制された代替取引システム(ATS)を介したセカンダリー取引、証券代行ソリューション、包括的なファンド管理機能などを機関投資家向けに提供可能になるとのこと。

また「セキュリタイズファンドサービス」は、コンプライアンスやレポート、投資家関係を簡素化し、さらに米ドルステーブルコイン「USD Coin(USDC)」による現物投資や借入、貸付などのweb3機能も提供するとのことだ。

従来のファンド管理では、投資家オンボーディングの遅延や重複、ファンドの純資産価値(NAV)計算の遅延、オンチェーンオラクルとの統合欠如、オンデマンドでの証券発行の不可能といった問題を抱えていたという。「セキュリタイズファンドサービス」はこれらの課題を解決するために、投資家のオンボーディングのデジタル化や、スマートコントラクトを活用したワークフローの自動化、トークン化された証券のオンデマンド発行および償還といった機能を提供しているとのこと。

なおセキュリタイズは、「セキュリタイズファンドサービス」の立ち上げ発表に加え、同社でトークン化された資産の発行額が10億ドル(約1,525億円)を超えたことも発表している。

今年9月にセキュリタイズは、クロスチェーンプロトコル「ワームホール(Wormhole)」を管理するワームホール財団(Wormhole Foundation)と提携し、トークン化された資産にクロスチェーン機能を実装することを発表している。これによりセキュリタイズでトークン化された資産は、異なるブロックチェーン間でシームレスに移動可能になり、流動性とアクセス性が向上するとのことだ。

参考:セキュリタイズ
画像:iStock/Lidiia-Moor・DKosig

関連ニュース

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

アルゼンチンのカンファレンス「LABITCONF」、サトシ・ナカモトが正体明かすと告知(有識者コメントあり)

アルゼンチンで11月1日から開催されるビットコイン(Bitcoin)のカンファレンス「LABITCONF(Latin American Bitcoin & Blockchain Conference)」にて、ビットコインの考案者であるサトシ・ナカモトが自身の正体を明らかにすると、同カンファレンスの公式Xよりプレスリリースが出された

フランクリン・テンプルトン、「オンチェーン米国政府マネーファンド」をイーサL2「Base」に展開

米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトン(Franklin Templeton)が、「オンチェーン米国政府マネーファンド(OnChain U.S. Government Money Fund:FOBXX)」をイーサリアム(Ethereum)のレイヤー2(L2)ブロックチェーン「ベース(Base)」上でローンチした。フランクリン・テンプルトンが公式Xにて10月31日発表した

【10/31話題】NOT A HOTEL COIN(NAC)のIEOがGMOコインで開始、カナリーがソラナ現物ETF申請など(音声ニュース)

国内IEO7例目、「NOT A HOTEL COIN(NAC)」の購入申込がGMOコインで開始、コインチェック、取引所サービスに4銘柄追加へ、AVAX・BCH・IMX・CHZ、カナリーキャピタル、米SECに「ソラナ現物ETF」申請、VanEckと21Sharesに続き、米資産運用会社VanEckが機関投資家向けにソラナ(SOL)のステーキング提供開始、Kilnと提携で、旭化成とTIS、Corda活用の偽造防止デジタルプラットフォーム「Akliteia」をインドでの機能性材料の真贋判定に活用開始、web3活動を視覚化する「Phi」、V2をイーサL2「Base」でローンチ、米サークルが香港テレコムと連携、小売業者向けロイヤリティソリューション開発へ、ビットコインL2「スタックス(STX)」、取引速度とファイナリティ向上のアップグレード完了、米Reddit、同社保有のビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の大部分を売却、ビザとコインベースが提携、リアルタイム資金移動サービス提供開始、日立ソリューションズ、「Web3向け開発支援ソリューション」提供開始、「アルケミーペイ」、ソラナ仮想マシン基盤のL1ブロックチェーン立ち上げへ

Sponsored