CBSGコンソーシアムメンバーがキャリア間決済システムの実証実験に成功
米TBCASoft, Inc.が、ブロックチェーンコンソーシアム「Carrier Blockchain Study roup(CBSG)」において、キャリア間決済システム「Cross-Career Payment System(CCPS)」)の実証実験を行い、モバイル決済によるPOB(Proof of Business)取引が成功したことを2月18日プレスリリースにて発表。
「CBSG」は、TBCASoft社やソフトバンクなどが設立した通信事業者のグローバルブロックチェーンコンソーシアム。
「CCPS」は、TBCASoft社が開発をしているシステムで、異なる通信事業者間での取引記録や決済を行う。
同システムを利用することで旅行中の携帯電話ユーザーは、海外でも現地の店舗で自身のモバイル決済アプリケーションを使用できるようになる。
今回の実証実験では、台湾に拠点を置くAsia Pacific Telecom(APTG)と米国の通信事業者が、両社間にて共同でPOB取引を行い、成功したとのこと。
両社共同での取引は、昨年12月に台湾で、米国の通信事業者で契約したユーザーが、APTG社開発のモバイル決済アプリ「Gt Pay」を使用する形で行われた。
編集部のコメント
シリコン・バレーの中心部、米国カリフォルニア州サニーベールを本拠地とするTBCASoft社は、通信事業者向けに特化したブロックチェーン技術を開発している企業です。
またTBCASoftのブロックチェーン技術は、異なる通信事業者間での取引記録や清算の最適化を図るものであり、オーバー・ザ・トップ(OTT: over-the-top)決済ソリューションとも呼ばれています。
CCPS により、異なる OTT 決済ネットワーク間での相互運用が実現し、携帯電話ユーザーは既存の決済加盟店ネットワークを簡単に利用できます。 ソフトバンクは、2020年内にこの決済システムを首都圏中心に本格導入することを目指しているとのことです。
コメント:大津賀 新也(あたらしい経済)
(images:Panuwat-Sikham,antoniokhr)