ペイパル「PYUSD」、EYとのB2B決済に利用。MoonPayで購入も可能に

PYUSDがEYとのB2B決済に利用される

米決済大手ペイパル(PayPal)が、4大監査法人の1つであるアーンスト・アンド・ヤング(Ernst & Young:EY)からの請求に対し、独自のステーブルコイン「PayPal USD(PYUSD)」を使用して支払いを行ったようだ。なおブルームバーグの10月3日の報道によると、この支払いは「PYUSD」を使用した初の企業間決済になるという。

またこの支払は、米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)の機関向けサービス「コインベースプライム(Coinbase Prime)」にあるEYのアカウントへ入金されたとのこと。同アカウントには、SAPの「デジタルカレンシーハブ(Digital Currency Hub)」を使用して、支払いが実行されたとのことだ。

なお今回の支払額については、明かされていない。

「PYUSD」については10月2日、暗号資産決済プロバイダー「ムーンペイ(MoonPay)」にて購入可能になったことが発表されている。

「ムーンペイ」のユーザーは、デビットカード、クレジットカード、アップルペイ(Apple Pay)、グーグルペイ(Google Pay)、ペイパル(PayPal)、銀行振込などの支払方法で「PYUSD」が購入できるとのことだ。

なお「ムーンペイ」では今年6月、ペイパル(PayPal)アカウントを通じた暗号資産購入サービスをEU加盟国および英国全域に拡大したことが発表されている。

「ムーンペイ」とペイパルは今年5月より提携しており、まずは「ムーンペイ」の米国ユーザーを対象に、ペイパルを通じた暗号資産購入が展開されていた。

参考:ブルームバーグコインベースムーンペイ
画像:iStocks/Lidiia-Moor

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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