PayPalとVenmo、イーサリアムネームサービス(ENS)導入

PayPalとVenmoがENS導入

米決済大手ペイパル(PayPal)および同社傘下のモバイル決済アプリ「ベンモ(Venmo)」に、イーサリアムネームサービス(ENS:Ethereum Name Service)による「ENS」が導入された。ENS公式Xより9月11日に発表されている。

ENSは、複雑な文字列から構成される暗号資産のウォレットアドレスを認識しやすい「任意の文字列」と紐付けられるイーサリアムブロックチェーン基盤のアドレスネーミングサービスだ。インターネットにおけるDNS(Domain Name System)のようなサービスとなる。

ENSを利用して取得したアドレス用の文字列は一般に「ENS」と呼ばれており、「.eth」などの拡張子が付属する。

「ENS」ではNFTの仕組みを使い、ERC-721トークンで固有のアドレスを紐づけている。それぞれのNFTにウォレットのアドレスなどが添付されており、所有者を管理する仕組みだ。

「ENS」のユーザーはDeFiやweb3ゲームでユーザーネームのように取得した文字列を使用できる。また「ENS」に対応したウォレットでは送金時、送金先のアドレスの代わりにアドレスに紐づいた文字列の利用もできる。

今回の「ENS」導入でペイパルおよび「ベンモ」では、送信先の「ENS」の入力でプラットフーム側が正しいウォレットアドレスとして認識し、暗号資産の送金を実施する。

またペイパルおよび「ベンモ」は新たなアドレス帳機能も導入し、ENSやウォレットアドレスを保存可能にしたとのことだ。

画像:iStocks/LuckyStep48

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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