オーストラリア政府が「National Blockchain Roadmap」を発表した。
政府は、ブロックチェーンは、合意された一連のルールに従って、コンピューターのネットワーク全体で共有されるトランザクションを記録、検証、および保存するデジタルプラットフォームだ、と説明している。
ブロックチェーンによって、銀行などの中央当局による検証の必要がなくなる。そして 暗号化はトランザクションを安全に保つために使用され、コストはネットワーク参加者間で共有されることにより、すべてのネットワーク参加者がトランザクション履歴を表示および検証でき、他の方法よりもはるかに高いレベルの透明性と監査可能性が実現できると説明している。
今後、オーストラリア政府は「National Blockchain Roadmap Steering Committee」を設置し、業界、研究機関、政府部門とのコラボレーションモデルを確保していく予定だ。
編集部のコメント
このロードマップペーパーでは、ブティックワインプロデューサーのミッチェルワインズとのKPMG Originsのトラックアンドトレースプロジェクトが具体例の1つとして挙げられています。
オーストラリアは世界第5位のワイン生産国です。そして、オーストラリアはワイン生産量の63%を輸出していて、輸出額は合計28億9,000万豪ドル(1豪ドル/73.55円)となっています。
Ledger Insihgtsによると、2017年に世界で食料品とワインの偽造品を防ぐためにかかるコストは、16億8,000万豪ドルでした。そのうちワインは3億300万豪ドルで2番目に大きな構成要素となっています。
あたらしい経済は「それが本当に正しいものなのか?」を認証する上で、ブロックチェーンはかかせないものだと、考えています。
食料品やワインだけでなく、大きな意味でいう物流の領域にブロックチェーンは早々にアダプトしていくと、あたらしい経済編集部は考えています。
コメント:竹田匡宏(あたらしい経済)
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