FlowがEVM対応開始、メタマスクでも利用可能に

Flowが大型アップグレードCrescendo稼働開始

Dapper Labs(ダッパーラボ)開発のレイヤー1ブロックチェーン「Flow(フロウ)」が、EVM(イーサリアムバーチャルマシン)に対応開始した。

「Flow」公式Xは9月6日、同チェーン誕生以来の大型アップグレード「Crescendo(クレッシェンド)」をメインネットで稼働開始したことを報告。これにより「Flow」にEVM環境を組み込み、イーサリアム(Ethereum)との完全互換性を実現したという。

「Flow」がEVM互換になったことにより、EVM専用アプリケーションは他のEVMチェーンと同様に「Flow」上で動作し、開発者はEVMのコードとトークンを「Flow」にてシームレスかつ直接使用が可能になったという。つまりイーサリアムまたはEVM互換のL2上で動作するスマートコントラクトは、「Flow」上でコードを変更することなく動作するとのこと。

「Flow」ではネイティブプログラミング言語「Cadence(ゲイデンス)」のみが利用可能であったが、今回の「Crescendo」により、イーサリアム用の「Solidity(ソリディティ)」で記述されたスマートコントラクトと「Cadence」で記述されたスマートコントラクトは完全に互換性を持つようになったとのことだ。

また「Flow」上のすべてのファンジブルトークン(FT)とノンファンジブルトークン(NFT)について、それぞれイーサリアムのトークン規格であるERC-20およびERC-721との下位互換性も保証するとのことだ。

なおこれによりEVM対応の暗号資産(仮想通貨)ウォレット「Metamask(メタマスク)」においても「Flow」のネットワークが追加できるようになっている。

ちなみに「Metamask」のカスタムネットワークに任意のネットワーク名、RPC URL「https://mainnet.evm.nodes.onflow.org」、チェーンID「747」、シンボル「FLOW」、ブロックチェーンエクスプローラーURL「https://evm.flowscan.io」を入力することで、同ウォレットに「Flow」のネットワークが追加される。

参考:Flowネットワーク
画像:iStocks/olegback

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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