日銀など6中銀トップが中央銀行デジタル通貨に関する会合を4月に開催
日銀や欧州中央銀行(ECB)など6中銀と国際決済銀行(BIS)は、中央銀行デジタル通貨(CBDC)の研究で各行総裁が参加する初会合を4月中旬に開くことで調整に入ったことを、日本経済新聞が2月6日報じた。
研究は、セキュリティー対策とともに、国際送金に使うための仕様が主要なテーマとなっている。
会合までに、研究を主導する副総裁・理事や局長級らが4月上旬までに論点をまとめる。総会は、ワシントンで4月中旬に開く国際会議に合わせて設ける予定。そして、6月の会合で中間報告を出し、今秋をめどに最終報告をとりまとめる段取りを想定しているようだ。
日本銀行の若田部昌澄副総裁は「6中銀とBISで考えるので、国際的な取引をいかに便利なものにするかという視点があって当然」と日本経済新聞に答えている。
編集部のコメント
こちらの共同研究の旗振り役は、イングランド銀行のマーク・カーニー総裁で、共同研究の総裁には、同じくマーク・カーニー総裁と欧州中央銀行(ECB)のクリスティーヌ・ラガルト総裁と日本銀行の黒田東彦総裁となっており、日本銀行も非常に重要なポジションにいます。
1月21日に日本銀行、欧州中央銀行、国際決済銀行、カナダ銀行、イングランド銀行、スウェーデン・リクスバンク、スイス国民銀行、計7行が中央銀行デジタル通貨(CBDC)の活用可能性のリサーチプロジェクト発足を発表してから、動きが非常に早いです。特に中国が経済大国として、CBDCプロジェクトを水面下で非常に大きく舵を切っていることが政府レベルで共有されているのだと思います。
日本銀行を含めた中央銀行が一致団結して良いコンソーシアムを早く安全に運営していくことを、あたらしい経済は期待しています。
コメント:竹田匡宏(あたらしい経済)
(images:Guzaliia-Filimonova–)