ディーカレットDCP・GMOあおぞら・IIJ、環境価値のデジタルアセット化とデジタル通貨「DCJPY」決済取引を開始

GMOあおぞら発行DCJPY、IIJが決済取引を開始

インターネットイニシアティブ(IIJ)が、環境価値のデジタルアセット化とデジタル通貨「DCJPY」による決済取引を開始した。このデジタルアセット化および決済取引は、ディーカレットDCPが今年7月に本番検証に向けたシステムリリースをした「DCJPYネットワーク」において開始され行われている。また「DCJPY」は、GMOあおぞらネット銀行が発行する銀行預金をブロックチェーン上でトークン化したデジタル通貨だ。

なおIIJは、2023年10月から白井データセンターキャンパスを利用する顧客向けに非化石証書の代理調達サービスを提供している。今回ブロックチェーン上で環境価値をデジタルアセット化し「DCJPY」による決済取引を開始することで、IIJは、これまでのデータセンターにおけるサービス提供に加え、デジタルアセット化した環境価値の二次流通の可能性などを検討するとのこと。これにより、カーボンニュートラルへの関心の高まりに対応する新たなサービスの提供を目指すとのこと。

なおGMOあおぞらネット銀行は、今後より一層社会全体のデジタルトランスフォーメーション(DX)が進むことを見据え、預金口座や通貨の新しい形にチャレンジすることを目的にBaaS(Banking as a Service)事業の新たな取組みの一つとして「DCJPY」の発行銀行の役割を担うとのことだ。

デジタル通貨事業を行う国内企業ディーカレットDCPは昨年10月、「DCJPYネットワーク」活用の商用サービス第1弾として、環境価値のデジタルアセットとデジタル通貨決済サービスを、今年7月に開始する予定であることを発表していた。その後今年7月に同社は、「DCJPY」の本番検証のため、「DCJPYネットワーク」のシステムをリリースしていた。

「DCJPY」は日本円の銀行預金を裏付けとし、パーミッション型のブロックチェーン技術が活用されているデジタル通貨。100社超の企業・銀行・自治体・団体が参加する企業連合「デジタル通貨フォーラム」が取り組んでいる。同フォーラムの事務局はディーカレットDCPが務めている。

また「DCJPYネットワーク」は銀行預金をデジタル化する仕組みを持ち、ブロックチェーン上で決済を可能にするシステムだ。同ネットワーク上にて「DCJPY」が発行される。

参考:ディーカレットDCP
画像:iStocks/Priyanka-Naskar

関連ニュース

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【9/19話題】グーグルクラウドの新RPCサービス「Blockchain RPC」、BitGoが独自ステーブルコイン「USDS」など(音声ニュース)

グーグルクラウド、新RPCサービス「Blockchain RPC」開始、カストディ大手BitGo、独自ステーブルコイン「USDS」を来年1月に発行へ、英レボリュート、独自ステーブルコイン発行を計画中か=報道、サークルの米ドルステーブルコイン「USDC」、ブラジルとメキシコの法定通貨から直接利用可能に、コインベースにZetachain(ZETACHAIN)とAleo(ALEO)上場へ、TON財団とカーブファイナンスが提携、TON基盤のステーブルコインスワップ開始、ブラックロック、ビットコインを「ユニークな分散投資」の資産として概説するレポート公開、テザー社、2024年Q2の監査情報を開示。1184億ドルの準備金を保有

Sponsored

ビットコインL2「スタックス(STX)」がアプトス(APT)と統合、BTC導入に向け

スマートコントラクト導入のビットコイン(BTC)レイヤー2ネットワーク「スタックス(Stacks)」が、レイヤー1ブロックチェーン「アプトス(Aptos)」と統合し、「アプトス」上でのBTC導入を計画している。両プロジェクトが暗号資産メディア「ディクリプト(Decrypt)」の報道を引用する形で9月17日発表した

ブラックロック、ビットコインを「ユニークな分散投資」の資産として概説するレポート公開

米資産運用会社ブラックロック(BlackRock)のアナリストらは、ビットコイン(BTC)をマクロ要因の影響を最小限に抑えた資産とし、同暗号資産が財政、金融、地政学的リスク要因のいくつかに対して「ユニークな分散投資」の資産である理由を概説するレポート「Bitcoin : A Unique Diversifier」を9月18日に共有した

【9/18話題】プログマらの「ステーブルコイン決済プロダクト」が実運用向け開発へ、トランプのDeFiトークン「WLFI」販売計画など(音声ニュース)

プログマとデータチェーン、「ステーブルコイン決済プロダクト」を実運用向け開発フェーズに移行、サークル「USDC」、Suiにネイティブ対応へ、トランプ一族のDeFiプロジェクト、独自トークン「WLFI」販売計画が明らかに、親クリプト派議員マクヘンリーとエマー、エアドロップに対するSECの姿勢問う書簡をゲンスラー委員長に送る、豪中銀、CBDCはホールセール向け優先と決定、ブータン政府、1000億円超のビットコイン保有か=アーカム、イーサリアム次期大型アップグレード「Pectra」、2分割での実施を検討、分散型デリバティブ「ベガプロトコル」がベガチェーンとVEGAトークンのサポート終了へ

Sponsored