デジタルアセットマーケッツがアバランチのAva Labsと提携、RWAトークンの発行・流通などで

デジタルアセットマーケッツがアバラボと提携

国内暗号資産交換業者であるデジタルアセットマーケッツが、レイヤー1ブロックチェーンAvalanche(アバランチ)開発元のAva Labs(アバラボ)との提携を7月24日発表した。

この提携によりデジタルアセットマーケッツは、アバラボ提供の「アバランチサブネット」と「AvaCloud(アバクラウド)」等を活用し、ジパングコイン(ZPG)等のRWA(現実資産)トークンの発行支援や流通促進、個人情報のオンチェーン活用におけるインフラ構築を推進するという。

なお「アバランチサブネット」は、アバランチチェーンを利用した独自ブロックチェーンを構築できる機能。独自トークンや手数料などの料金体系やパーミッションレス型やパーミッションド型など、ブロックチェーン形態を自由に設定できる。パーミッションド型の場合、EVM(イーサリアムバーチャルマシン)互換性も保ち、パブリックチェーンとの相互運用性も備えている。

また「アバクラウド」は、独自ブロックチェーンをノーコードで構築・運用できるフルマネージドサービスだ。同サービス利用では、事業者がブロックチェーンの立ち上げに通常必要とされる暗号資産の預託などが必要なく、一般的なクラウドサービスと同じ法定通貨による毎月の利用料の支払いのみで独自チェーン構築が可能となっている。

デジタルアセットマーケッツは23日、韓国CREDER(クレダー)との提携を発表。これによりデジタルアセットマーケッツが発行支援するジパングコイン(ZPG)等のRWAトークンのグローバル展開を推進するとした。

ちなみにジパングコイン(ZPG)は、インフレヘッジ機能などの金(ゴールド)の特性を備えつつ、デジタル化による利便性と小口化を実現したデジタルゴールドといえる暗号資産。実物資産(金/ゴールド)の裏付けによって価格の安定が図られている。

なおジパングコインの発行システムにおける基盤ブロックチェーンには、bitFlyer Blockchainが開発したエンタープライズ向けブロックチェーン「miyabi」が採用されている。

そのため今回のアバラボとの提携で、ジパングコインがアバランチ上で発行される可能性も高いと考えられる。

関連ニュース

参考:デジタルアセットマーケッツ
images:iStocks/your_photo

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

パクソス、「Arbitrum One」でステーブルコイン発行へ。イーサL2は初

ステーブルコイン発行会社パクソス(Paxos)が、イーサリアム(Ethereum)のレイヤー2スケーリングソリューション「アービトラムワン(Arbitrum One)」上で、ステーブルコインを発行予定であることを9月10日発表した。パクソスによる「アービトラムワン」対応は初のレイヤー2チェーン展開となる

【9/13話題】DCJPYのディーカレットが63.49億円調達、Swiftがトークン化された証券取引のテスト計画など(音声ニュース)

デジタル通貨「DCJPY」のディーカレット、13社から63.49億円調達。新株主に8社、Swift、トークン化された証券取引のテスト計画を発表、国内ライトニングネットワーク企業Nayuta、事業終了へ、eToroが米SECと和解。ほぼ全ての暗号資産取引を停止へ、コインベース、ラップドビットコイン「cbBTC」をBaseとEthereum上に展開、ロシア、来年7月までに「CBDC」普及目指す計画。中銀が発表、BitGoが「WBTC」をアバランチとBNBチェーンで展開、レイヤーゼロのOFT標準採用で、データ分析会社Nansenがステーキングサービス「Stakewithus」買収、20種類以上の暗号資産に対応、インドネシアの取引所「Indodax」、ハッキング被害で約31億円相当流出

Sponsored

コインベース、ラップドビットコイン「cbBTC」をBaseとEthereum上に展開

米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)が、ラップドビットコイン「cbBTC(Coinbase Wrapped BTC)」を、ベース(Base)とイーサリアム(Ethereum)上で展開したことを9月12日発表した。なおベースは、コインベースが開発・運営するイーサリアムのレイヤー2ネットワークだ