テレグラムの「TON」、ビットコイン間のトークンブリッジサービス「トンテレポートBTC」発表

TONとビットコイン間のトークンブリッジサービス

パブリックブロックチェーン「オープンネットワーク(The Open Network:TON)」とビットコインネットワーク間のトークンブリッジサービス「トンテレポートBTC(TON Teleport BTC)」が、「TON」公式Xアカウントより7月18日発表された。

なお発表によると「トンテレポートBTC」は、今年後半にローンチ予定とのことだ。

同サービスによりユーザーは、BTCを「TON」上の分散型取引所(DEX)やレンディングプラットフォームで使用可能になるとのこと。

なお「TON」上のBTCは、実際のBTCによって100%裏付けられているという。

また「TON」とBTC間には中介業者が存在しない為、ユーザーは直接BTCのブリッジを行うことが可能とのことだ。

オープンネットワークとは

「TON」は、メッセージングアプリのテレグラム(Telegram)の創設者が開発を開始したブロックチェーンプロジェクト。2020年に米国証券取引委員会(SEC)の規制により開発は中止されたが、その後「TON財団」が開発を引き継ぎ、今に至る。

なお同チェーンは、テレグラム内で利用されている分散型プラットフォームで、1秒あたり数百万件のトランザクション処理(TPS)を備えた拡張性の高いフレームワークとなっている。

また同チェーンは「テレグラム」でweb3エコシステムを構築し、2028年までに8億人のユーザーがデジタルIDやデータ、資産を所有可能にすることを目標としている。

その他にも「TON」を基盤にしたアプリケーション開発を支援する「オープンプラットフォーム(The Open Platform:TOP)」が、「ポリゴン(Polygon)」の開発を主導する「ポリゴンラボ(Polygon Lab)」と提携し、EVM(イーサリアムバーチャルマシン)環境をサポートしたL2ブロックチェーンを開発することが7月10日に発表されている。

なお国内において、暗号資産TONはビットポイント(BITPOINT)、オーケーコインジャパン(OKCoinJapan)、ビットトレード(BitTrade)にて取り扱われている。

関連ニュース

images:iStock/metamorworks

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

パクソス、「Arbitrum One」でステーブルコイン発行へ。イーサL2は初

ステーブルコイン発行会社パクソス(Paxos)が、イーサリアム(Ethereum)のレイヤー2スケーリングソリューション「アービトラムワン(Arbitrum One)」上で、ステーブルコインを発行予定であることを9月10日発表した。パクソスによる「アービトラムワン」対応は初のレイヤー2チェーン展開となる

【9/13話題】DCJPYのディーカレットが63.49億円調達、Swiftがトークン化された証券取引のテスト計画など(音声ニュース)

デジタル通貨「DCJPY」のディーカレット、13社から63.49億円調達。新株主に8社、Swift、トークン化された証券取引のテスト計画を発表、国内ライトニングネットワーク企業Nayuta、事業終了へ、eToroが米SECと和解。ほぼ全ての暗号資産取引を停止へ、コインベース、ラップドビットコイン「cbBTC」をBaseとEthereum上に展開、ロシア、来年7月までに「CBDC」普及目指す計画。中銀が発表、BitGoが「WBTC」をアバランチとBNBチェーンで展開、レイヤーゼロのOFT標準採用で、データ分析会社Nansenがステーキングサービス「Stakewithus」買収、20種類以上の暗号資産に対応、インドネシアの取引所「Indodax」、ハッキング被害で約31億円相当流出

Sponsored

コインベース、ラップドビットコイン「cbBTC」をBaseとEthereum上に展開

米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)が、ラップドビットコイン「cbBTC(Coinbase Wrapped BTC)」を、ベース(Base)とイーサリアム(Ethereum)上で展開したことを9月12日発表した。なおベースは、コインベースが開発・運営するイーサリアムのレイヤー2ネットワークだ