スタンダードチャータード銀行支援のZodia Markets、Elwoodの暗号資産OTC事業を買収

ゾディアマーケッツが事業買収でジャージー島の営業許可取得へ

デジタル資産取引事業会社の英ゾディアマーケッツ(Zodia Markets)が、デジタル資産のリスク管理ツールおよびポートフォリオ分析機能提供のエルウッドテクノロジーズ(Elwood Technologies)のデジタル資産OTC取引事業会社であるエルウッドキャピタルマネジメント(Elwood Capital Management:ECML)の買収合意について7月17日発表した。

なおゾディアマーケッツは、グローバル金融グループである英スタンダードチャータード銀行(Standard Chartered Bank)のイノベーションおよびベンチャー部門であるSCベンチャーズ(SC Ventures)と、香港のデジタル資産会社であるOSLグループ(OSL Group)より支援を受けている企業だ。同社は英金融行動監視機構(FCA)やアイルランド中央銀行に登録済みであり、またアブダビグローバルマーケットで原則承認されている事業を運営している。

今回の買収によりゾディアマーケッツは、イギリス王室属領ジャージー島における営業許可を取得することになるとのこと。これにより同社の規制下でのプレゼンスが強化され、世界中の機関投資家へのサービス強化が可能になるという。

なお買収完了によりECMLは、ゾディアマーケッツジャージー(Zodia Markets Jersey)へ社名を変更するとのこと。また今回の買収額については非公開となるようだ。

エルウッドはゾディアマーケッツへのECML売却により、既存の機関投資家向けのSaaS製品とサービスに注力していくとのことだ。

関連ニュース

参考:ゾディアマーケッツエルウッド
image:iStocks/your_photo・Irina-Shibanova

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

パクソス、「Arbitrum One」でステーブルコイン発行へ。イーサL2は初

ステーブルコイン発行会社パクソス(Paxos)が、イーサリアム(Ethereum)のレイヤー2スケーリングソリューション「アービトラムワン(Arbitrum One)」上で、ステーブルコインを発行予定であることを9月10日発表した。パクソスによる「アービトラムワン」対応は初のレイヤー2チェーン展開となる

【9/13話題】DCJPYのディーカレットが63.49億円調達、Swiftがトークン化された証券取引のテスト計画など(音声ニュース)

デジタル通貨「DCJPY」のディーカレット、13社から63.49億円調達。新株主に8社、Swift、トークン化された証券取引のテスト計画を発表、国内ライトニングネットワーク企業Nayuta、事業終了へ、eToroが米SECと和解。ほぼ全ての暗号資産取引を停止へ、コインベース、ラップドビットコイン「cbBTC」をBaseとEthereum上に展開、ロシア、来年7月までに「CBDC」普及目指す計画。中銀が発表、BitGoが「WBTC」をアバランチとBNBチェーンで展開、レイヤーゼロのOFT標準採用で、データ分析会社Nansenがステーキングサービス「Stakewithus」買収、20種類以上の暗号資産に対応、インドネシアの取引所「Indodax」、ハッキング被害で約31億円相当流出

Sponsored

コインベース、ラップドビットコイン「cbBTC」をBaseとEthereum上に展開

米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)が、ラップドビットコイン「cbBTC(Coinbase Wrapped BTC)」を、ベース(Base)とイーサリアム(Ethereum)上で展開したことを9月12日発表した。なおベースは、コインベースが開発・運営するイーサリアムのレイヤー2ネットワークだ