マウントゴックスが債権者への弁済を報告、クラーケンへ48,641BTC送金も

クラーケンは今月中にBTC配布予定

暗号資産(仮想通貨)取引所マウントゴックス(Mt.Gox)が、債権者へ2度目の弁済を行ったと7月16日発表した。

発表によれば、今回の弁済は一部の再生債権者に対し、ビットコイン及びビットコインキャッシュにて実施されたという。

今回の弁済は7月5日に行われた弁済に続くものだ。今回の弁済によりマウントゴックスは、1万3000人超の再生債権者に対し弁済を実施したことになるという。

またその他の債権者への弁済については、「債権者が登録したアカウント等の有効性の確認や、指定暗号資産取引所等による代理受領合意に関する承諾の意思表示、再生管財人及び指定暗号資産取引所等の間の弁済に関する調整等が完了し、安全かつ確実に弁済できることが確認でき次第速やかに実施する」としている。

また、オンチェーン情報の追跡プラットフォーム「アーカム(Arkham)」が7月16日Xにて、マウントゴックスから暗号資産取引所クラーケンに、48,641BTC(約5,000億円相当)のビットコインが送金された可能性が高いと報告。

クラーケン(Kraken)はユーザーにマウントゴックスによる弁済に関するメールを送っており、その中で弁済に90日間という期間を設定しているが、7~14日間で弁済処理を行うと説明している。

クラーケンは、マウントゴックスの弁済において、代理受領業者に指定されている。ビットバンクやSBIVCトレード、ビットゴー(BitGo)、ビットスタンプ(Bitstamp)も代理受領業者に指定されている。

関連ニュース

参考:マウントゴックス発表
images:iStocks/4×6・alphaspirit

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

合わせて読みたい記事

パクソス、「Arbitrum One」でステーブルコイン発行へ。イーサL2は初

ステーブルコイン発行会社パクソス(Paxos)が、イーサリアム(Ethereum)のレイヤー2スケーリングソリューション「アービトラムワン(Arbitrum One)」上で、ステーブルコインを発行予定であることを9月10日発表した。パクソスによる「アービトラムワン」対応は初のレイヤー2チェーン展開となる

【9/13話題】DCJPYのディーカレットが63.49億円調達、Swiftがトークン化された証券取引のテスト計画など(音声ニュース)

デジタル通貨「DCJPY」のディーカレット、13社から63.49億円調達。新株主に8社、Swift、トークン化された証券取引のテスト計画を発表、国内ライトニングネットワーク企業Nayuta、事業終了へ、eToroが米SECと和解。ほぼ全ての暗号資産取引を停止へ、コインベース、ラップドビットコイン「cbBTC」をBaseとEthereum上に展開、ロシア、来年7月までに「CBDC」普及目指す計画。中銀が発表、BitGoが「WBTC」をアバランチとBNBチェーンで展開、レイヤーゼロのOFT標準採用で、データ分析会社Nansenがステーキングサービス「Stakewithus」買収、20種類以上の暗号資産に対応、インドネシアの取引所「Indodax」、ハッキング被害で約31億円相当流出

Sponsored

コインベース、ラップドビットコイン「cbBTC」をBaseとEthereum上に展開

米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)が、ラップドビットコイン「cbBTC(Coinbase Wrapped BTC)」を、ベース(Base)とイーサリアム(Ethereum)上で展開したことを9月12日発表した。なおベースは、コインベースが開発・運営するイーサリアムのレイヤー2ネットワークだ