LibraのMarcus氏が中央銀行デジタル通貨、Libraについて言及

LibraのMarcus氏が中央銀行デジタル通貨、Libraについて言及

Libraプロジェクトを率いるDavid Marcus(デビッド・マーカス)氏が、World Economic Forum(世界経済フォーラム)の digital currency panel(デジタルカレンシーパネル)でデジタル通貨に対する持論を展開。その内容を「Ledger Insights」が報じている。

Marcus(マーカス氏)は、GmailとYahoo Mailの送受信を具体例としてあげ、現在のウォレットアプリの相互運用性の低さについて言及。マルカス氏は「 現在、特定のウォレットアプリを使用している場合、同じウォレットアプリ以外でペイメントトランザクションを送信することはできません」とコメント。

そして、マーカス氏はCBDCを含むデジタル通貨に関して言及。マーカス氏は「重要なのは、多くの人がステーブルコインまたはCBDC(中央銀行のデジタル通貨)をホストするための適切なネットワークを把握することです。今のネットワークをブロックチェーンに変更することは、現状の課題を解決するための技術的ソリューションだと思います。 そして、ネットワークとネットワーク上で実行されている資産を実際に区別して考えるべきです。ステーブルコインは、中央銀行、民間セクター含めて多くの異なるエンティティによって発行されると思います」とコメント。

編集部のコメント

中央銀行が発行するステーブルコイン(CBDC)とLibraの大きな違いは、ノードの数です。ノードはネットワークの政治が主な役割です。CBDCでは、ノードは中央銀行のみになるでしょう。

Libraの場合は、リブラアソシエーションに参加する企業が、ノードとなります。しかし、Libraアソシエーションに参加表明をしたのち、脱退を選択している企業も増えています。具体的には、Visa、Mastercard、Stripe、eBay、Mercado Pago、Voderfone、PayPalが脱退を表明しています。

これから、Libraはどのように巻き込む企業を増やしていくのか。そして、世界中の国家とLibraがどのように対峙していくのか、非常に注目だと、あたらしい経済編集部は考えます。いずれにせよ、Libraというプロダクトが世界各国の中央銀行を大きく動かしたのは間違いありません。

コメント:竹田匡宏(あたらしい経済)

 

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「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

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