コンセンシスがウォレットガード買収、メタマスクのセキュリティ強化に向け

コンセンシスがウォレットガード買収

米コンセンシス(Consensys)が、同社提供のweb3ウォレット「メタマスク(MetaMask)」のセキュリティ強化に向け、セキュリティエンジン提供のウォレットガード(Wallet Guard)を買収したことを7月3日発表した。

「ウォレットガード」は盗難や詐欺からユーザーのウォレット、デジタル資産、データを保護する為のブラウザ拡張機能だ。

今回の買収により「メタマスク」にウォレットガードの機能が統合され、「メタマスク」でのスキャム検出やトランザクションの検証が改善するとのこと。これにより「メタマスク」のセキュリティが強化され、ユーザーを詐欺やハッキングからリアルタイムで保護できるという。

コンセンシスは発表にて、依然としてweb3業界の詐欺やハッキングが存在しているとし、米ブロックチェーン分析企業チェイナリシス(Chainalysis)の2024年犯罪レポートを引用する形で、2023年は詐欺だけで約2,745億円(17億ドル)相当の暗号資産がユーザーから盗まれ、2022年には5,975億円(37億ドル)、2021年には4,845億円(30億ドル)以上が盗まれたと説明している。

ちなみにコンセンシスは昨年10月に、ブロックチェーンのメカニズム設計などを行うスペシャルメカニズムグループ(Special Mechanisms GroupSMG)を買収している。今回のウォレットガード買収はそれに続く動きになる。

関連ニュース

参考:コンセンシス
images:iStocks/your_photo

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

【10/4話題】SWIFTがデジタル資産・通貨を来年試行、グレースケールがAAVEの投資信託など(音声ニュース)

国際決済網SWIFT、デジタル資産・通貨を実際に取引へ、来年試行、Grayscale、アーベ(AAVE)の投資信託を提供開始、フランクリン・テンプルトン、「オンチェーン米国政府マネーファンド」をアプトスに展開、スペイン大手銀行BBVA、Visa支援で「ステーブルコイン」来年ローンチ計画か=報道、リップル、ラテンアメリカ最大の暗号資産取引所メルカドビットコインと提携、国際送金ソリューション利用へ、IMF、「エルサルバドルとのプログラム協議でビットコインは依然として重要な要素」と発言、台湾FSCが新たなマネロン防止規制を起草、プロ投資家限定で海外の暗号資産ETF投資許可も、クリスティーズ、アート作品130点以上にデジタル所有証明書発行、Base採用で、アニモカとランボルギーニ、デジタルカーを売買・所有できるプラットフォーム「Fast ForWorld」立上げ、「NewLo」のプレイシンクがコミュニティラウンドの資金調達へ、株式投資型クラウドファンディングの「イークラウド」で

マスターカードとアマゾンペイメントサービスが提携、中東・北アフリカでデジタル決済拡大へ

米決済大手マスターカード(Mastercard)が、中東・北アフリカ(MENA)地域におけるデジタル決済の普及に向け、同地域のオンライン決済ソリューションプロバイダー「アマゾンペイメントサービス(Amazon Payment Services)」と複数年にわたるパートナーシップを締結したことを9月30日発表した