デジタルガレージがNFT活用の神奈川県実証事業を実施へ
東証プライム上場企業のデジタルガレージ(DG)が、NFTを活用した神奈川県の実証事業「かながわサイエンスサマー デジタルスタンプラリー」の実施予定を6月28日発表した。
なお同イベントは、DGが神奈川県「令和6年度 Web3技術による行動変容促進に関する実証事業」の採択事業者として、同実証事業の一環として実施するものだという。神奈川県はこの実証事業を通じて、地域課題の解決に向け、個人の行動変容を促進させる仕組みとして、NFT等のweb3の技術が有効であるか検証し、新たな地域政策の構築を目指しますとのこと。
そして「かながわサイエンスサマー デジタルスタンプラリー」は、「かながわサイエンスサマー」参加者が体験施設を訪れ、NFTを取得することで、各施設での体験を記録していく子供向けのイベントとのこと。DGは、「体験」をNFTによって可視化することで、子どもたちの環境や社会に触れる機会への継続的な参加促進や、環境や社会への興味関心を深めることに繋がるかを検証するとのことだ。
「かながわサイエンスサマー デジタルスタンプラリー」は8月1日から10月15日の期間にて実施。「はまぎん こども宇宙科学館」、「三菱みなとみらい技術館」、「Mulabo! (ムラーボ!)」の3施設にてNFTが取得できるという。
またNFT取得・保管にはスマートフォンアプリ「Callback」のインストールが必要とのこと。NFT配布施設に設置しているポスターやPOPから、QRコードをスマートフォンで読み取ることでNFTを取得できるとのことだ。
なお「あたらしい経済」編集部はDGへ、今回の実証実験に採用したブロックチェーンについて問い合わせをしている。DGより回答が得られ次第、この記事に追記をさせていただく予定だ。
以下2024.7.10追記
「あたらしい経済」編集部がDGに問い合わせしたところ、今回の実証実験には「ポリゴン(Polygon)」が採用されているとのことだ。
また「NFTをどのように活用することを想定しているか」については、「今回実施する『かながわサイエンスサマー デジタルスタンプラリー』を通じて、子どもたちの経験をNFTとして可視化することで、地域交流の深化や子どもたちが興味を深堀りする力、挑戦する力の醸成につながる仕組みを実証し、将来の科学人材等の育成・増加に繋げることを目的としています」との回答を得た。
そして「NFTでなければならない理由」については、「ブロックチェーンを活用し行動証明としてNFTを使うことによって、これまで見えにくかった子どもの興味関心や共感等を可視化するツールとしての働きを期待しています」との回答が得られた。
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参考:デジタルガレージ
image:iStocks/LeoTroyanski