ソラナベースのミームコイン「DJT」が急騰し暴落、トランプの公式トークンとの根拠薄弱な報道で

いまだ真偽不明

ソラナベースのミームコイン「DJT」が、根拠の薄い報道により急騰。その後暴落している。

その報道は同ミームコインが、前米大統領ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏による「公式トークン」というというものだ。

ニュースサイト「パイレーツ・ワイヤーズ(Pirate Wires)」が6月18日、公式Xから「情報によれば、トランプ氏はDJTというティッカーを持つ公式トークンを立ち上げており、同プロジェクトは『バロン』が主導している」とポスト。なおバロン氏はトランプ氏の末息子の名前であり、同氏を指していると思われる。

「パイレーツ・ワイヤーズ」の編集長であるマイク・ソラナ(Mike Solana)氏は同日、「トランプ氏と直接会話したわけではなく」、「情報筋を通じて知っていることを報告したまで」と述べた。また同氏は「これはラグプルやピボッティングの可能性もあり、情報が真実でない可能性もある」と述べている。

なお「DJT」は5月21日にローンチされており、またトランプ氏も記事執筆時点(2024年6月19日13:00)で「DJT」に関するポストをしていない点を見ても、同トークンがトランプ氏の公式のものである可能性は低そうだ。

DEXトラッカーツールのゲッコーターミナル(GeckoTerminal)によると、「DJT」は報道が出てから上昇をはじめ、18日13:00頃(日本時間)に約0.004ドルから約0.39ドルまで急騰。その後、記事執筆時点(19日12:00頃)では24時間で59.78%暴落し、約0.0123ドルとなっている。取引高は約3億7100万ドルだ。

なおオンチェーン情報の追跡プラットフォーム「アーカム(Arkham)」は、「DJT」の真の創作者の身元を証明できた人に150,000ドルの賞金を出すと19日ポストしている。

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images:iStock/ivanmollov

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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。

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同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
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