イーサリアムL2「zkSync」、独自トークン「ZK」のエアドロ実施へ

ZKのエアドロ実施へ

イーサリアム(Ethereum)レイヤー2プロトコル「zkシンク(zkSync)」の独自トークン「ZK」のエアドロップが、日本時間で6月17日16:00に実施される予定だ。「zkシンク」のコミュニティ「ZKネイション(ZK Nation)」が6月11日発表した。

同コミュニティによると「ZK」のエアドロップ数は、合計発行枚数210億ZKのうち36億7,500万ZK(17.50%)になるとのこと。またエアドロップ対象者が「ZK」をクレーム(請求)できる期間は6月17日から2025年1月3日までとなっている。なお「ZK」のエアドロップは1回限りとされている。

またエアドロップ対象者が自身に割り当てられるエアドロップ数を確認できるエアドロップチェッカーも公開されている。ちなみにエアドロップ対象となるウォレット合計数は69万5,232ウォレットとのこと。

なおエアドロップを取得する資格があるユーザーについては、「zkシンク」で取引を行いエアドロップの対象となる活動量の閾値を満たしたユーザー、または「zkシンク」のエコシステムとプロトコルに貢献した個人、開発者、研究者、コミュニティ、企業と説明されている。

またエアドロップにおけるスナップショット(権利確定日)は今年3月24日00:00(UTC)に実施されているとのこと。

そしてエアドロップ以外の「ZK」の内訳については、zkシンクトークンアセンブリ(ZKsync Token Assembly)が61億4,670万ZK(29.27%)、zkシンク財団(ZKsync Foundation)は41億7,900万ZK(19.90%)、投資家・アドバイザーには約36億1,087万ZK(17.19%)、「zkシンク」開発元のマターラボ(Matter Labs)チームが約33億8,912万ZK(16.14%)となっている。

なお投資家・アドバイザー及びマターラボチームに割り当てられた「ZK」は最初の1年間ロックされ、ロック解除は2025年6月から2028年6月までの3年間にわたって実施されるという。

ちなみに「ZK」は、「zkシンク」のアップグレードに関する投票やネットワーク料金の支払い、ステーキングなどに利用可能とのこと。

なおZKネイションの発足は、「zkシンク」によって今月10日に発表されたばかりだ。そして「ZKネイション」では「zkシンク」の継続的な開発を推進する為のガバナンスシステム「zkシンクガバナンスシステム」が導入されるという。

「zkシンクガバナンスシステム」は、zkシンクトークンアセンブリ(ZKsync Token Assembly)、zkシンクセキュリティカウンシル(ZKsync Security Council)、zkシンクガーディアン(ZKsync Guardians)の3つのオンチェーン組織で構成されるとのことだ。

またマターラボは63日に「ZK」の商標出願を全て取りやめると発表していたが、今回「zkシンク」のエアドロップのトークン名は「ZK」として進められている。

関連ニュース

参考:ZK Nation 1ZK Nation 2
images:iStocks/AntonioSolano

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

【9/27話題】関東財務局がDMM Bitcoinに行政処分、金融庁がJVCEAへ自主点検を要請など(音声ニュース)

関東財務局がDMM Bitcoinに行政処分、BTC不正流出の「重大な問題」確認で、金融庁がJVCEAへ注意喚起と自主点検を要請、「暗号資産の流出リスクへの対応等」で、米ロビンフッド、独自ステーブルコイン発行を検討か=報道、アバランチ(AVAX)、4000万ドル規模の助成金プログラム「Retro9000」発表、韓国が個人情報保護違反でワールドコイン財団と開発会社に罰金科す、法順守で活動継続は認可、DeFi「エテナ」、ブラックロックのトークン化ファンド「BUIDL」に基づくステーブルコイン「UStb」提供へ、SBIデジタル・マーケッツと21xが提携、トークン化証券をESMA認可のDLT取引所に上場へ、ソラナ基盤のゲーム機「プレイソラナジェネ1」先行販売開始、金融庁、事業会社のゲーム内暗号資産取り扱いについて議論開始=報道、TON基盤ゲーム「ハムスターコンバット」、エアドロップ割当とロードマップ発表

韓国が個人情報保護違反でワールドコイン財団と開発会社に罰金科す、法順守で活動継続は認可

ワールドコイン財団(Worldcoin Foundation)と「ワールドコイン(Worldcoin:WLD)」運営委・開発元のツール・フォー・ヒューマニティ(Tools For Humanity:TFH)が、韓国の個人情報保護法に違反したとして、合計で11億400万ウォン(約1億2,200万円)の罰金支払いを命じられた

DeFi「エテナ」、ブラックロックのトークン化ファンド「BUIDL」に基づくステーブルコイン「UStb」提供へ

ステーブルコイン「USDe」発行元のDeFi(分散型金融)プラットフォーム「エテナ(Ethena)」が、「ブラックロック・米ドル機関投資家向けデジタル流動性ファンド(BlackRock USD Institutional Digital Liquidity Fund:BUIDL)」に裏付けられたステーブルコイン「UStb」の提供予定を9月26日発表した