バイナンス、ユーザー数が2億人に

3月には預かり資産額が1000億ドル突破を報告

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)が、同取引所における全世界のユーザー数が2億人に達したと6月8日発表した。

これに続けてバイナンスはユーザーの10億人突破を目指しており、それに向けて挑戦し続ける姿勢だ。

同社CEOのリチャード・テン(Richard Teng)氏は、「バイナンスのビジョンは常に、お金の自由を広め、世界中の個人により大きな金融コントロールと機会を与えることだ。この功績はバイナンスに限ったことではなく、暮らしに数え切れないほど力を与えている急成長中の暗号資産の普及を反映しており、私たちはこの変革的テクノロジーの最前線にいる」と述べている。

なおバイナンスは3月、ユーザー資産保有額が1000億ドル(約15.7兆円)を突破したことも報告している。

複数の国で規制上の問題に直面しているバイナンスだが、昨今は規制を遵守するアプローチもみられる。

4月には200万ドル(約3億円)の違約金を支払い、インドに再参入しようとしている様子が現地紙によって報じられている。

またバイナンスは「EU暗号資産(仮想通貨)市場規制法案(MiCA)」がEUで6月末から発効されることを受け、法令に準拠するため、欧州で未認証のステーブルコインを制限する方針を発表していた。

なお創設者で前CEOのチャンポン・ジャオ(Changpeng Zhao:CZ)氏は米カルフォルニア州の刑務所で刑期を開始している。同氏は4か月の懲役刑を受けている。

関連ニュース

参考:リチャード・テン氏声明バイナンス
images:Reuters

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

合わせて読みたい記事

【4/18話題】NTTデータとセキュリタイズJPのデジタル証券プラットフォーム、a16zがLayerZeroのZROを取得など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

a16z、登録投資顧問に対する「暗号資産カストディ規則」見直し提言

米大手ベンチャーキャピタルのアンドリーセン・ホロウィッツ(Andreessen Horowitz:a16z)は、登録投資顧問(Registered Investment Adviser:RIA)が暗号資産(仮想通貨)を直接カストディ(自己保管)できるようにするため、米証券取引委員会(SEC)に対してカストディ・ルールの見直しを求める書簡を、4月9日に提出した

香港SFC、ChinaAMCの「イーサリアム現物ETF」にステーキング機能承認

香港証券先物委員会(SFC)が、中国資産運用会社チャイナアセットマネジメント(ChinaAMC)が運用する暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)の現物価格に連動するETF(上場投資信託)について、ステーキング機能の提供を承認した。ステーキング業務を担う暗号資産取引所OSLデジタル証券(OSL)が4月16日に発表した