ポリゴンラボがトポスウェア買収、ゼロ知識証明の技術発展に向け

ポリゴンラボがトポスウェア買収

ポリゴン(Polygon)ブロックチェーンの開発を主導するポリゴンラボ(Polygon Labs)が、ゼロ知識証明活用のプロトコル開発を行うトポスウェア(ToposWare)を買収したことを6月4日発表した。

この買収は、ゼロ知識証明(zkp:zero knowledge proof:zkp)技術の開発強化に向け行われた。

今回の買収によりポリゴンラボは、同社開発のプロトコルである「アグレイヤー(AggLayer)」や「ポリゴンCDK(Polygon CDK)」、「ポリゴンzkEVM(Polygon zkEVM)」、「zkEVMバリディウム(zkEVM Validium)」を技術面で発展させていくとのこと。

ポリゴンラボは今年2月、EVM(イーサリアム仮想マシン)搭載のブロックチェーンでゼロ知識証明を生成する証明器「Type 1 Prover」を発表。この証明器を開発する上でトポスウェアの協力なしでは実現できなかったという。

これにより全てのEVM搭載チェーンは、「Type 1 Prover」を使用することでゼロ知識証明ベースのチェーンとなり、イーサリアム(Ethereum)へ接続できるようになるとのこと。 またEVM搭載チェーンはゼロ知識証明を用いて「アグレイヤー」を介すことで、ポリゴンエコシステム全体へ接続可能になるという。

さらに、これまで莫大なコストが掛かると考えられていたイーサリアムのブロックのゼロ知識証明の生成コストは、「Type 1 Prover」の使用により約83円(0.534ドル)だったとのこと。

なおポリゴンラボでは現在、フラッグシップブロックチェーン「ポリゴンPoS(Polygon PoS)」を「アグレイヤー」に接続する為の研究が進行中だという。ちなみに「ポリゴンPoS」はプロトコルアーキテクチャの改良に向け、「zkEVMバリディウム」へのアップグレードを控えている。

関連ニュース

参考:ポリゴンラボ
images:iStocks/noLimit46・Pict-Rider

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

【11/21話題】ビットコイン9万6000ドル突破、ホワイトハウス初の暗号資産ポスト新設検討かなど(音声ニュース)

ビットコイン9万6000ドル突破、トランプの政策に期待、トランプ陣営、ホワイトハウス初の暗号資産ポスト新設を検討か=報道、アスター、新ロードマップ「Astar Evolution Phase 1.5」発表、ASTRがオプティミズムスーパーチェーン進出へ、オンチェーン分析のArkham、米国で暗号資産の現物取引所立ち上げへ、コインベースウォレットが「USDC Rewards」導入、保有だけでAPY4.7%、韓国最大の野党、暗号資産課税の免除額引き上げの改正案を提出=報道、FTX元幹部ゲイリー・ワン、暗号資産詐欺事件で実刑を免れる、韓国大手の暗号資産取引所Upbit、「ジャスミーコイン(JASMY)」取り扱い、コインベースにミームコイン「Floki(FLOKI)」上場へ、ジェミナイ、フランスで正式にサービス展開、ビットフィネックス証券、エルサルバドルで「トークン化米国債券」提供へ、21シェアーズ、「Ethereum Core ETP」にステーキング機能追加、EVM互換のL1ブロックチェーン「Monad」、テストネットを段階的に公開へ、1SECと丸井グループが資本提携、ブロックチェーン活用の新しいファンエンゲージメントモデル構築で

Sponsored