米クラーケン、IPOを前に1億ドル以上の資金調達を計画中か=ブルームバーグ

クラーケンが新たに資金調達か

米大手暗号資産(仮想通貨)取引所のクラーケン(Kraken)が、新規株式公開(IPO)を前に最終的な資金調達ラウンドを検討していると、ブルームバーグが6月6日報じた。

報道によるとこの調達ラウンドは1億ドル以上の調達を目指しているという。またこの調達は年末までに完了する可能性があるとのことだ。

なおクラーケンは2021年よりIPOについて協議しているが、昨年までの暗号資産市場の低迷や規制当局との訴訟問題などにより、それについて進展は現状ない。

当時同取引所のCEOで、現在は会長職を務めるジェシー・パウエル(Jesse Powell)氏は、2021年のCNBCのインタビューに対し、2021年4月に上場したコインベース(Coinbase)と同じ上場手法である、新規株式を発行せずに上場するダイレクト・リスティング(直接上場)を検討していることも明かしていた。

なおクラーケンは昨年11月、米証券取引委員会(SEC)から、同取引所の2つの事業体であるペイワード(Payward Inc.)とペイワードベンチャーズ(Payward Ventures Inc.)に対し、未登録の取引所を運営したとして告発を受けていた。

これについてクラーケンは、SECに対し異議を唱えている。

関連ニュース

参考:ブルームバーグ
images:iStocks/olegback

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【4/18話題】NTTデータとセキュリタイズJPのデジタル証券プラットフォーム、a16zがLayerZeroのZROを取得など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

a16z、登録投資顧問に対する「暗号資産カストディ規則」見直し提言

米大手ベンチャーキャピタルのアンドリーセン・ホロウィッツ(Andreessen Horowitz:a16z)は、登録投資顧問(Registered Investment Adviser:RIA)が暗号資産(仮想通貨)を直接カストディ(自己保管)できるようにするため、米証券取引委員会(SEC)に対してカストディ・ルールの見直しを求める書簡を、4月9日に提出した

香港SFC、ChinaAMCの「イーサリアム現物ETF」にステーキング機能承認

香港証券先物委員会(SFC)が、中国資産運用会社チャイナアセットマネジメント(ChinaAMC)が運用する暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)の現物価格に連動するETF(上場投資信託)について、ステーキング機能の提供を承認した。ステーキング業務を担う暗号資産取引所OSLデジタル証券(OSL)が4月16日に発表した