SocialFiの「friend. tech」、イーサL2のBaseから別チェーンへ移行か

friend.techがBaseから別チェーンへ移行か

ソーシャルファイ(SocialFi)アプリケーションの「フレンドテック(friend.tech)」が、同アプリの基盤となるネットワークをレイヤー2ブロックチェーン「ベース(Base)」から別チェーンへ移行するようだ。同アプリ共同創業者レイサー(Racer)氏による5月26日のXの投稿にて明らかになった。

「フレンドテック」は、昨年8月に大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)開発のイーサリアム(Ethereum)L2ブロックチェーン「ベース」でリリースされたアプリ。同アプリではユーザーが自身のソーシャルネットワークをトークン化し、それを販売できる。フォロワーは、販売されたトークンを購入することで発行者とメッセージの交換が行える。また発行者は、取引時に発生した手数料の一部の受け取りが可能である。

レイサー氏は「システム設計の報奨金」というタイトルで「ユーザーに大きな問題を引き起こすことなくフレンドテックをベースから移行する方法を見つけ、それが十分に機能して採用に至った場合、20万ドル(約3,100万円)を支払います」とXにて投稿した。しかし現在この投稿は削除され、レイサー氏のXアカウントも非公開となっている。

そしてレイサー氏のこの投稿を引用する形で「ベース」創設者ジェシー・ポラック(Jesse Pollak)氏がXにて「(中略)彼らの製品はベースやイーサリアムなどより広いエコシステムの特定の部分によって、ネガティブな投機的製品として早い段階から誤った文化的レッテルを貼られていた」と説明。

また「そのため彼らは早い段階で孤立と断絶を感じざるを得なかった。私はこれを積極的に観察してそれを酷いことだと思っています。もっとできることがあるとも思っています(中略)」とコメントしている。

なおポラック氏は「フレンドテック」が仮に「ベース」から別チェーンへ移行したとしてもそれを尊重してサポートするとのことだ。

また「フレンドテック」による「ベース」から別チェーンへの移行問題を受けてか、同アプリの独自トークンFRIENDは今月21845時点で約329.75円だったが、記事執筆時点(281225)で約155.81円となっており過去7日間で50%以上下落している(2024.5.28 12:25コインマーケットキャップ調べ)。

関連ニュース

images:iStocks/Priyanka-Naskar

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

ビットワイズ、「ソラナ現物ETF」を上場申請

米暗号資産(仮想通貨)運用会社ビットワイズ(Bitwise)が、ソラナ(Solana)を基盤とするETF(上場投資信託)の上場申請を、米国証券取引委員会(SEC)に提出したと11月21日発表した。なおこの申請は、株式取引所シーボーBZX取引所(Cboe BZX exchange)を通じて行われたとのこと。またビットワイズは発表上で同商品についてETP(上場取引型金融商品)と記載している

マスターカードとJPモルガン、ブロックチェーン決済ソリューションを連携

米決済大手マスターカード(Mastercard)のマルチトークン・ネットワーク(MTN)が、米銀行大手JPモルガン(JP Morgan)のブロックチェーン基盤決済システム「キネクシスデジタルペイメント(Kinexys Digital Payments)※旧オニキス(Onyx)」と連携したと11月21日発表した