北京市の公共サービスブロックチェーンアプリ「Beijing Tong」が500万ダウンロード
中国北京市が提供するブロックチェーンモバイルアプリ「Beijing Tong(北京通)」が、500万ダウンロードを超えたことを地元メディアが報じた。
北京市経済情報局副局長であるFeng Pan氏は1月11日に行われた市人民会議にて、同アプリの500万DLの他、1日の利用回数が8万回を記録したことも公表した。また同アプリが現在まで、4つの機密部門を除き、北京政府60部門の1000超の役所がブロックチェーンでつながっていることも併せて述べられたとのこと。
同アプリは、スマートガバナンスを推進し、北京市民へ公共サービスを提供することを目的としている。
ユーザーは同アプリを利用することで、政府発行の身分証明書の保存、郵便番号検索、料金の支払い、役所への訪問予約などを行うことができ、Baiduの検索サービス、メッセージアプリWechat、決済アプリAlipayとも連携しているとのこと。
現在バージョン2.0の同アプリは、2021年には新バージョンをローンチする予定で、政府の業務の半数に対応し、併せて北京冬季オリンピックの関連コンテンツも提供するとのこと。
編集部のコメント
Feng Pan氏の発言によると、このアプリの特徴はビックデータ連動型でブロックチェーン技術を使用をしているとのことです。同アプリはApp Storeでも公開がされています。
北京市は16の区によって構成されており、市の人口は2,000万人超、都心人口が1,000万人程度となっています。同アプリの500万DLの先が地域別、年齢別にどの程度なのか詳細は不明です。また昨年12月には深セン市が、ブロックチェーン電子証明書プラットフォーム「i深セン」の運用を始めると正式発表しています。「i深セン」は、中国平安グループのスマートシティ・スマートライフチームが構築をしているということです。「Beijing Tong」についてもどのようなブロックチェーンが利用され、どの企業が関わっているか等明言されていませんでした。
コメント:大津賀新也(あたらしい経済)
(images:Aleksei_Derin)