機関投資家向けDeFi「Ondo Finance」発行の「USDY」、コスモスへ導入

USDYがコスモスに導入

機関投資家向けDeFi(分散型金融)プロトコル「オンドファイナンス(Ondo Finance)」が、同社発行のステーブルコイン「USDY」をコスモス(Cosmos)エコシステムへ導入することを4月18日発表した。

これによりコスモスエコシステム内の90以上のブロックチェーンに「USDY」が導入され、様々なアプリケーションにおける取引や貯蓄、支払い、担保などで「USDY」が活用されるとのこと。

なお「USDY」は銀行預金と米国短期国債を裏付け資産とするRWA(リアルワールドアセット)型のステーブルコインだ。イーサリアム(Ethereum)・マントルネットワーク(Mantle Network)・ソラナ(Solana)・スイ(Sui)・アプトス(Aptos)と統合している。

また今回のコスモスエコシステムへの「USDY」導入は、トークン発行プロトコル「ノーブル(Noble)」を介して行われるとのこと。

ノーブルは、コスモス及びコスモスネットワークのコアコンポーネントとして実装されている「IBC(ブロックチェーン間通信プロトコル)」採用のアプリケーションチェーンである。ブロックチェーンのエコシステム内でのネイティブアセットを発行する為に構築された。

オンドファイナンスについて

オンドファイナンス(Ondo Finance)は、米国拠点のフィンテック企業。2021年に投資銀行ゴールドマンサックス出身のネイサン・オールマン氏が創業した。同社投資家には、ピーター・ティール(Peter Thiel)氏のファウンダーズファンド(Founders Fund)やパンテラキャピタル(Pantera)、コインベース(Coinbase)がいる。

またオンドファイナンスは1月22日、アジア太平洋地域(APAC)への進出を発表している。

現在オンドファイナンスでは、前述のステーブルコイン「USDY」と、米ブラックロック(BlackRock)の「iシェアーズ米国短期国債ETF(iShares Short Treasury Bond ETF)」を大部分に組み込む短期米国債をトークン化した「OUSG」を提供している。なおこれらは米国向けには提供されていない。

なお「OUSD」は、イーサリアム・ソラナ・ポリゴン(Plygon)上で利用可能だ。

関連ニュース

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

【12/18話題】メルカリがイーサリアム保有者に毎月ポイント付与、メタプラネットがビットコイン購入資金調達など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

米財務省、北朝鮮の暗号資産マネーロンダリングネットワークに制裁

米国財務省外国資産管理局(OFAC)が、北朝鮮に送金されたデジタル資産のマネーロンダリングに関わったとして、ルー・フアイン(Lu Huaying)氏とチャン・ジエン(Zhang Jian)氏、およびUAE拠点のグリーン・アルパイン・トレーディング社(Green Alpine Trading)に制裁を科したと12月17日に発表した

バイナンスのHODLer Airdropsで「1000CAT」と「PENGU」取り扱い開始、シードタグ銘柄として上場も

大手海外暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)が、エアドロップサービス「ホドラー・エアドロップ(HODLer Airdrops)」において、暗号資産(仮想通貨)「シモンズ・キャット:Simon's Cat(1000CAT)」および「プディー・ペンギンズ:Pudgy Penguins(PENGU)」を取り扱うことを12月16日に発表した