イーサL2「Polygon zkEVM」が約10時間停止し回復、原因はシーケンサーの問題

Polygon zkEVMが約10時間停止し回復

ポリゴンラボ(Polygon Labs)が、イーサリアム(Ethereum)のL2スケーリングソリューション「ポリゴンzkEVM(Polygon zkEVM)」メインネットβ版で、シーケンサー(シーケンス:順番を制御するコントローラー)に問題が発生していたことを3月24日発表した。

これにより「ポリゴンzkEVM」メインネットβ版では、日本時間で3月23日19時51分から3月24日5時52分の約10時間以上の間ブロックチェーンが一時的にオフライン状態となっていた。なお現在「ポリゴンzkEVM」メインネットβ版は正常に稼働している。

ポリゴンは、シーケンサーのトラブルが「ポリゴンzkEVM」メインネットβ版にのみ影響し、ポリゴンPoS(Polygon PoS)やポリゴンCDK(Polygon CDK)、ポリゴンCDKを使用してデプロイされたチェーンには影響しないと発表にて説明している。

またポリゴンは今回発生した問題について後日詳細な報告を行うとしており、現在は完全な解決に向けて取り組んでいるとのこと。また数週間以内に第2世代の「zkEVM」をリリース予定であることも今回の発表に併せて報告している。

ポリゴンzkEVMとは

「ポリゴンzkEVM」は、昨年3月27日にメインネットのβ版が公開されたブロックチェーン。DEX(分散型取引所)のクイックスワップ(Quickswap)や分散型SNSのレンズ(Lens)など多くのプロダクトが「Polygon zkEVM」で稼働している。

「ポリゴンzkEVM」では、ゼロ知識証明(zero-knowledge proof:zkp)の活用により複数のトランザクション(取引)を1つのトランザクションとしてまとめて処理し、元のブロックチェーンに送信することでスケーラビリティ問題の解決を目指している。

また同ネットワークは、イーサリアム上でスマートコントラクトを実行するEVM(Ethereum Virtual Machine)と互換性があるため、イーサリアム上での開発で利用しているコードやツールをそのまま使用できるという特徴がある。

関連ニュース

images:iStocks/hqrloveq・incohre

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

【11/21話題】ビットコイン9万6000ドル突破、ホワイトハウス初の暗号資産ポスト新設検討かなど(音声ニュース)

ビットコイン9万6000ドル突破、トランプの政策に期待、トランプ陣営、ホワイトハウス初の暗号資産ポスト新設を検討か=報道、アスター、新ロードマップ「Astar Evolution Phase 1.5」発表、ASTRがオプティミズムスーパーチェーン進出へ、オンチェーン分析のArkham、米国で暗号資産の現物取引所立ち上げへ、コインベースウォレットが「USDC Rewards」導入、保有だけでAPY4.7%、韓国最大の野党、暗号資産課税の免除額引き上げの改正案を提出=報道、FTX元幹部ゲイリー・ワン、暗号資産詐欺事件で実刑を免れる、韓国大手の暗号資産取引所Upbit、「ジャスミーコイン(JASMY)」取り扱い、コインベースにミームコイン「Floki(FLOKI)」上場へ、ジェミナイ、フランスで正式にサービス展開、ビットフィネックス証券、エルサルバドルで「トークン化米国債券」提供へ、21シェアーズ、「Ethereum Core ETP」にステーキング機能追加、EVM互換のL1ブロックチェーン「Monad」、テストネットを段階的に公開へ、1SECと丸井グループが資本提携、ブロックチェーン活用の新しいファンエンゲージメントモデル構築で

Sponsored