ラジオ「あたらしい経済ニュース」では、ブロックチェーン・仮想通貨・トークンエコノミーについての最新ニュースの解説を編集部メンバーが平日毎日ラジオ音声でお届けします。またニュースの要点をまとめたトピックスも掲載していますので、ぜひとも1日のニュースのチェックにご活用ください(ラジオの再生はページ下部参照)。
ヤフーとLINEが世界をリードするAIテックカンパニーを目指すために経営統合
・Yahoo Japanなどを運営するヤフーの親会社Zホールディングス(以下ZHD)とLINEが11月18日、経営統合することで基本合意したことを正式に発表した。なお先週から本件は報道されていたが今朝正式な合意には至ったようだ
・経営統合の目的・意義は、日本・アジアから世界をリードするAIテックカンパニーを目指すためとのこと。インターネット市場においては米中を中心とする海外企業が圧倒的に優勢であり、企業規模を比較しても中国を除くアジア諸国や日本企業は大きく差が開いているのが現状がある
・そして、両社のFintech事業におけるシナジーは、両社が積極的に推進しているペイメント及び金融事業において協業することで、更なるユーザーの拡大や利用可能店舗の拡大等、ユーザー・店舗双方にとっての利便性向上が期待される
・経営統合の実現に向けて、ZHDの親会社であるソフトバンクとLINEの親会社であるNAVER Corporationは、上場しているLINEの非公開化を目的とした株式の共同公開買い付け(TOB)を実施。そして、経営統合後はソフトバンクとNAVERが50%ずつ出資をするジョイントの新会社を設立する予定だ
・ジョイント予定の新会社はYahoo!株式会社とLINE承継会社の親会社になるZホールディングスの親会社となる。親会社は持ち株比率を100%にするために、スクイーズアウトの手法を選択。今回のケースは、ZホールディングスとLINE承継会社の株をのZホールディングス1株とLINE承継会社11.75株の交換比率で、ジョイント新会社に集約する手法である
・LINE取締役CSMOの舛田 淳氏は「日本・アジアのインターネット史上に残る唯一無二のチームが出来上がることを嬉しく思います。皆さん、さらにワクワクしましょう!」とツイート
・元ヤフー株式会社代表取締役社長の宮坂学氏は「両社とその関係者すべてにとって完璧かつ素晴しい打ち手。今後の!とWOWの創造を楽しみにしてます」とツイートしている
・Zホールディングスは仮想通貨取引所TAOTAOやメディアCoindesk Japanを運営し、LINEは仮想通貨取引所BITBOXやLINE独自のブロックチェーンLINKチェーンを運営している。今後この部分でどのようなシナジーが生まれるのかは注目だ
ステイクテクノロジーズがPlasm NetworkのテストネットV1を公開
・ステイクテクノロジーズ株式会社(Stake Technologies)がPlasm(プラズム) NetworkのテストネットV1を公開
・PlasmとはSubstrateで作ったブロックチェーンに誰でもスケーラビリテーソリューションであるPlasma(プラズマ)の機能を付け加えられるようになるSubstrate runtime module libraryである。Plasmの目的はPolkadotに接続されるブロックチェーン上で最も高いスケーラビリティ能力を要するプラットフォームになること
・ステイクテクノロジーのミディアムによると、Plasm Networkでのバリデーターを希望する有志は世界で30プロジェクトに及び、世界25の都市から申し込みが11月17日現在あるとのこと
・通常、テストネットのバリデータになることは経済的インセンティブが高くないが、今回ステイクテクノロジーズはテストネットでのバリデーターとして参加すると、メインネットのローンチ後の最初のバリデータになることができるようするとのこと
・Stake Technologiesのマイルストーンによると、2020年2月にはメインネットローンチを予定しているようだ
・Plasm(プラズム)については、こちらの記事で紹介をしています
Aniqueがプロジェクト第4弾として『魔法使いの嫁』のデジタルアートにNFT所有権を発行
・Anique株式会社が同社サービスAniqueの第4弾プロジェクトを発表
・Aniqueはブロックチェーン技術を活用し、日本の優れたアニメやマンガ、ゲームのアートワークのデジタル所有権を販売し、世界にひとつだけのコレクションとして保有・売買することを可能にするサービス。第1弾は5月にアニメ『進撃の巨人』、第2弾には9月に『serial experiments lain』(シリアルエクスペリメンツレイン)、11月5日にはゲーム『STEINS;GATE』(シュタインズ・ゲート)公認の同作品アートワークが出品された ・そして第4弾プロジェクトには、人外×少女の正道ファンタジー『魔法使いの嫁』決定した
・今回のプロジェクトでは、『魔法使いの嫁』のアートワーク14点のデジタル所有権を抽選販売。11点すべてのデジタル所有権は30,000円で、エディションナンバーと作品名のプレート入りで、オリジナル額装付きのリミテッド・エディションは、別途80,000円となっている
・受付期間は、11月15日16:00 〜 11月25日12:00となっており、当選の発表は当選者のみへ12月2日以降メールにて行われるとのこと
・なお、11月25日12:00までの期間にAniqueの公式のアカウントフォロー&RTキャンペーンとして、抽選で1名に『魔法使いの嫁』のデフォルメキャラ「チセとエリアス」のデジタル所有権がプレゼントされるとのこと
HashHubがレポート「Ethereum2.0 コンプリートガイド(2019年7月版)」を無料公開
・株式会社HashHubが、イーサリアム(Ethereum)2.0の解説レポートを無料公開したことを発表
・なおこのレポートは、同社の子会社であるd10n Labの会員制のブロックチェーンレポートサービスで7月に配信されたものとのこと。また注意事項として、同レポートの執筆が7月であるため、無料公開時点の11月では一部情報が古くなっている場合があるとのこと
・レポートはこちら「Ethereum2.0 コンプリートガイド(2019年7月版) EthereumのPoSへの移行はどのように行われるか」全22ページ
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(images:iStock / artsstock))