大阪デジタルエクスチェンジのデジタル証券PTS「START」、売買取引開始

デジタル証券PTS「START」が売買取引開始

国内初のセキュリティトークン(ST:デジタル証券)取引に係るPTS(私設取引システム)「START(スタート)」において、売買取引が12月25日より開始した。同システム運営の大阪デジタルエクスチェンジ(ODX)が、取引開始同日に発表した。

なおPTSとは、投資家が証券取引所を介さずに有価証券を売買できる電子取引システムのこと。

「START」の取引初日に取り扱われた銘柄は、「 ケネディクス・リアルティ・トークン ドーミーイン神戸元町(デジタル名義書換方式)」と「 いちご・レジデンス・トークン-芝公園・東新宿・都立大学・門前仲町・高井戸・新小岩-(デジタル名義書換方式)」の2つ。それぞれ1口10万円となっている。

なおケネディクス銘柄は、ブロックチェーンネットワーク「ibet for Fin」を用いて管理されている。ちなみに「ibet for Fin」にはブロックチェーン基盤として、エンタープライズ向けの「クオーラム(Quorum)」が用いられている。

またいちご銘柄では、Progmat(プログマ)社がライセンス提供するデジタルアセット発行・管理基盤「Progmat」が活用されている。STを取り扱う「Progmat ST」ではエンタープライズ向けブロックチェーン「コルダ」が採用されている。

両銘柄の初日取引については、ケネディクスの銘柄は約定されず、いちごの銘柄は3口で30万1640円で取引された。なお「START」では11:30と15:00の2回、売買注文のマッチング時間が設けられている。

なお「START」のマッチングシステムは、アマゾン ウェブ サービス(AWS)のクラウドサービスを活用し、将来的にはSTの発行基盤であるブロックチェーンと連携することによるストレート・スルー・プロセッシング(STP)を見据えているとのことだ。

関連ニュース

参考:ODX
images:iStocks/Dmytro-Varavin

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

ビットワイズ、「ソラナ現物ETF」を上場申請

米暗号資産(仮想通貨)運用会社ビットワイズ(Bitwise)が、ソラナ(Solana)を基盤とするETF(上場投資信託)の上場申請を、米国証券取引委員会(SEC)に提出したと11月21日発表した。なおこの申請は、株式取引所シーボーBZX取引所(Cboe BZX exchange)を通じて行われたとのこと。またビットワイズは発表上で同商品についてETP(上場取引型金融商品)と記載している

マスターカードとJPモルガン、ブロックチェーン決済ソリューションを連携

米決済大手マスターカード(Mastercard)のマルチトークン・ネットワーク(MTN)が、米銀行大手JPモルガン(JP Morgan)のブロックチェーン基盤決済システム「キネクシスデジタルペイメント(Kinexys Digital Payments)※旧オニキス(Onyx)」と連携したと11月21日発表した